離婚/離婚を決意する前に

熟年離婚の前にできる3つのこと(2ページ目)

本気で熟年離婚を考えるほど悩んでいるなら、そこから1歩進んで、これら3つのことを真剣に考えてみましょう。もしかしたら、熟年離婚するよりは現状の生活を続行するほうがまだよいことに気づくかも知れません。

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

2つめ:離婚後の生活をシミュレーション

ジュエリー
これまでできなかったことを全部やってみる
さて離婚成立までをシミュレーションしても離婚を思い留まろうという方向には行かなければ、次に離婚後の生活をシミュレーションしてみます。

まずはサラリーマンやその妻がやるべきは、社会保険事務所で自分たち夫婦が離婚した場合の年金分割額はどうなるのか? を調べることです。あらゆる要因から思っていた額や受給開始時期が違ったりと、さまざまに誤解をしているケースも多くあります。

一生遊んで暮らせるくらいの財産があったり、仕事を持っている方はよいですが、そうでない方は、収入を得ること、仕事のことを考えなければなりません。それから、住まいはどうするのか? 現在の住まいはどちらが住むのか、売却してふたりとも別のところに住むのか、賃貸住宅に入るならどの程度の家賃のところに住めるのか? 離婚後の生活をあらゆる角度からシミュレーションし、生活が成り立つのか、成り立ちそうにないのか、判断します。

3つめ:夫婦関係修復を試みる

夫婦関係修復を試みることなく、現状を憂い離婚に解決を求めるケースがあります。これで最後だと思えば何でもできるはずです。出来得る限りの手を尽くしてみましょう。例えば、誰がどう見ても相手に非がある夫婦関係だとしても、百歩譲って相手によかれと思われることをすべてやってみるのです。

例えば、家で夕食など食べたことがない夫の分を、ムダになることも覚悟で用意しておくようになったら、夫の帰りが早くなり家で食べるようになり次第に会話まで戻って関係が修復できたケースもあります。また、これまで妻の誕生日に何1つ贈ったことのない夫が旅行とジュエリーのプレゼントをしたら、口をついて出るのは小言だけだった妻に笑顔が戻ってきたケースもあります。

相手を変えたかったらまずは自分が変わることです。これまでこの夫婦関係はもう変わらないと最初からあきらめて何もしなかった方は、自分から変わってみると何かよい変化が起きるかも知れません。

本気で離婚を考えるほど悩んでいるなら、そこから1歩進んで、これら3つのことを真剣に考え実践してみましょう。もしかしたら、現状の悩みよりも離婚そのものや離婚後の生活の悩みのほうが大きそうだと、熟年離婚するよりは現状の生活を続行しつつ夫婦関係を修復していくほうがまだよいことに気づくかも知れません。

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