麻素材のクラフトリンクのエコバッグ
次に、レジかごサイズのエコバッグを紹介します。麻の一種であるジュートは、バングラデシュの特産品。燃やしても有毒ガスが出ず、土に埋めてもバクテリアによって分解されて自然に帰るという特性があるエコな素材です。販売しているのは、国際協力NGOシャプラニールのフェアトレード部門、クラフトリンクです。作っているのはバングラデシュにあるMCCというキリスト教系NGO。約800人の生産者が商品ごとのグループに分かれて活動しており、このバッグを買うことが生産者の生活の手助けになります。
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使わない時はたたんでマジックテープで留められます。 |
このエコバッグは口コミで人気が出て、今までに8,000個以上を販売。レジかごにぴったり入るサイズなので、お会計の時にレジカゴの中にこのバッグを入れて、そこに商品を入れてもらえば、そのまま持ち帰ることができます。買い物の量が多めの方は、このバッグで颯爽とお買い物に行ってみては?
日本の伝統色が美しいクナプラス
最後はクナプラスのエコバッグ。福井県のテキスタイルメーカー、金津繊維株式会社が福井県工業技術センターとの産官共同研究によって2007年3月に製品化されました。生地、ケアラベル、ボタンが使用後に土中で分解され、焼却しても有毒ガスが出ない、とうもろこしからできたポリ乳酸繊維で、タグラベルがキュプラで作られているので、使用後、土に埋めると丸ごと土に還ります。
色は、日本の伝統色の濃縹(こきはなだ)、照柿(てりがき)、素色(しろいろ)、 萌黄(もえぎ)、紅藤(べにふじ)、滅赤(けしあか) 、納戸鼠(なんどねず)の7色。伝統色の中でもポップな色味が多く、持つだけでファッションのアクセントになります。特にくしゃくしゃ加工のエコバッグ「くしゃ」は、内ポケットにくしゃくしゃっと丸め込むことで簡単にコンパクトに。最初からくしゃくしゃになっているので、どんなに無造作に入れても影響なしです。
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ヨコプリーツのエコバッグは、丸めてボタンでとめられます。 |
ちなみに、耐えられる重量は15kgまで。重い買い物も平気です。ただ、熱に弱い素材なので、アイロンやタンブラー乾燥、暑い車中など高温多湿での保管はNGとのこと。使用上の注意をよく読んで、使いましょう。使用期限は1年が目安です。
クナプラスは、2008年1月に海外の展示会に出展したのがきっかけで、欧米でも人気が出ているそうで、フランスの雑誌マリクレールメゾンに掲載されたり、スミソニアンクーパー・ヒューイット国立デザイン博物館のデザインショップ(ニューヨーク)で売られています。ドイツ、イタリア、フランス、スイスのセレクトショップでも取り扱いが急増中。いいものは国境を越えて広まっていくのですね。
国内では高島屋新宿店や大阪店などのデパートやセレクトショップ(取扱店リストは
こちら)、または
クナプラス・オンライン・ショップで買えるので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
エコバッグはたくさんありますが、何よりも大事なのは自分のお気に入りを忘れずに持ち歩くこと。みなさんも、お気に入りのエコバッグをバッグの中に常備して、活用してください。
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クナプラス