ドバイ・アラブの肉料理

ドバイで食べたいアラブの肉料理

おいしそうな香りが食欲を誘うテーブル炭火バーベキュースタイルのミックスケバブ。写真は、ラム、チキンとラム・ミンチのミックスグリルです

アラブ人の食卓にはベジタリアンのお宅でない限り、必ずと言ってよいほどボリュームたっぷりのお肉が上ります。私もドバイに来たばかりの頃は、ホテルやダウ船のクルーズビュッフェ、お友達のお宅で出されるラム（羊肉）や牛肉などのボリューム満点の丸焼き料理や種類豊富なケバブ料理に驚かされていました。

大好評だった『ドバイ・アラブ美味しいもの図鑑』メゼ前菜編に続き、ドバイで食べられるアラブの代表的なお肉料理をご紹介したいと思います！

お肉とご飯の絶妙なコンビネーション『ビリヤー二』

ドバイのおふくろの味『ビリヤーニ』は、大人数のおもてなし料理として人気。カジュアルな集まりから、婚約パーティーなど様々なイベントで活躍する家庭料理

お肉とご飯の絶妙なコンビネーションが人気の『ビリヤーニ』は、アラブのおふくろの味とも言え、それぞれの家庭によって微妙に味付けが違います。親戚や友人との普通の集まりから、婚約パーティーや結婚式などの大きなイベントまでどこにでも登場する料理です。

『ビリヤーニ』の材料は、お米・ラム（チキンなど）・トマト・たまねぎ・アーモンド・松の実・サフラン・カルダモン・シナモン・ターメリックなど栄養たっぷりのものばかり。ゆで卵を飾ったり、ライムやヨーグルトと一緒に食べたりと1皿で色々な味を楽しむことができ、これ1品だけでもご馳走です。

様々なお肉や魚を焼いたアラブ料理の代表格料理『ケバブ』

おいしそうな香りが食欲を誘うコフタ・ケバブ

アラビア語で、焼肉（魚を含む場合もある）という意味の『ケバブ』はアラブ諸国を訪れたことがない人でも聞いたことがあるであろうアラブ料理の代表格です。羊肉はもちろんのこと、鶏肉、牛肉、各ミンチや魚のケバブまで沢山の種類があります。

『ケバブ』を大きく分けると3つのタイプにわかれます。四角に切った肉を調味料に漬け込み串にさして焼く一般的な『ケバブ』、スパイスやオリーブオイルなどを混ぜたミンチをつくね状にして焼く『コフタ・ケバブ』、そして日本でもファンが多い、肉の塊を専用の調理器具であぶって、スライスして食べる『シャワルマ』です。

肉の塊をスライスするタイプのケバブは、日本では『ドネル・ケバブ』としておなじみですが、ドバイでは『シャワルマ』として親しまれています。『ドネル・ケバブ』とほとんど変わらない調理法で作られ、薄いパンにくるんでたまねぎなどの野菜と一緒に食べるという、ファーストフード的な食べ方も人気の秘訣。街中で見かけたら是非、試してみてください！

ラムミンチと松の実のミートボール『キベ』

メゼの肉料理として、決して外すことが出来ないラム・ミンチと松の実のミートボール『キベ』

前菜のメゼにでてくる数少ない肉料理『キベ』です（通常、ほとんどのメゼは野菜が中心）。『キベ』は、ラム・ミンチ、つぶした小麦、玉ねぎ、ミント、松の実、を固めてアブラで揚げたスタッフド・ミートボールのこと。

羊の肉を使った料理なのに臭みがあまり無いのは、混ぜられた大量のミントやシナモンなどのスパイスのせい。シンプルな見た目からは想像が出来ないラム・ミンチとミントやスパイスのハーモニーは、日本人にとってはあまり馴染みのない味ですが、癖になるかも。

今回ご紹介した、3つの肉料理は路面レストランからショッピングモールやホテルのレストランなど、ドバイの至るところで食べることができ、且つ比較的日本人に人気の高いレパートリーです。是非レストランで注文してみてくださいね！