まとめとQ&A
最後にここまで解説したことをまとめておきます。■Q1
ハイビジョンとフルハイビジョンはどう違うの?
■A1
ハイビジョン放送受信チューナーを搭載し、垂直画素数650以上で映像を表示できれば、それらも「ハイビジョンテレビ」(JEITA)と認め、売ることが出来ます。それらと区別して、オリジナルのフル規格(1920×1080)を「フルハイビジョン」と呼んでいます。
■Q2
1125にちなんで11月25日が「ハイビジョンの日」だったはず。どうして、1125と1080の二つの数字があるの?
■A2
ブラウン管の場合、総走査線が1125本(表示はインターレース)、同期信号等を除いた有効走査線数が1080本の受像機を、フルハイビジョンと呼びます。
■Q3
フルハイビジョンテレビはどんな放送やビデオを見てもキレイに映るの?
■A3
VHSビデオやDVDは垂直画素480のSD映像ですが、フルハイビジョンテレビの場合、スケーリングによって1080pにアップコンバートして映します。スケーリングの技術も年々進化していて、DVDの場合、ハイビジョンディスクとみまがうような高画質になることさえあります。フルハイビジョンテレビは通常のハイビジョンテレビに比べ、その他の電子回路のグレードが高いので、総合的に一段上の画質になります。
(注1)インターレース
テレビ放送の送受信は、NTSC時代からデジタルハイビジョンの現代まで、一枚の画像(フレーム)を二枚に別けて(フィールド)送信している。これをインターレース(飛び越し走査)という。NTSCの場合は480i(interace)、ハイビジョンの場合は1080iを採用している。インターレースに対して、一枚の画像を一度に表示する方式をプログレッシブ(順次走査)という。
(注2)スケーリング
送られてきた映像を表示するディスプレイ(テレビ)の画面解像度に合わせて<変える機能をスケーリングという。DVDの480iの映像をフルハイビジョンテレビでの表示に適した1080pに変えるのは「アップスケーリング」である。