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いい塾・予備校、ダメ塾・予備校の見分け方(2ページ目)

最近乱立している塾、予備校。自分の子供が大切な時期を過ごす場所だ。その選択には注意してしすぎることはない。ダメな塾、予備校を確実に見抜くポイントを説明しよう。

吉田 敦彦

執筆者:吉田 敦彦

学習・受験ガイド

受験情報の専門家がいるか?

塾や予備校の面接に行くと、多くのことを一方的に並べ立てられるものだ。一見合格者数も多いように見える。一クラスで何パーセントが上位大学に合格したのか聞いてみるといいだろう。以前、一部の高校で問題になったように、実際は一人で多くの大学に合格しているのに、延べ人数で発表しているだけかもしれない。2008年度だけでの実数も聞いてみよう。明確に答えられなければ問題だろう。

面接に出た教務担当者に正しい受験知識があるかどうか質問をしてみるといいだろう。たとえば、「早稲田の文化構想学部には漢文が必要になりますか?」などを聞いてみよう。早稲田文化構想学部では、試験科目の国語を見ればわかるが、国語総合、現代文、古典となっている。国語総合は新課程から導入されたもので、現代文や古文と融合した基本的な項目を扱うが、意外に難しい問題が多い。この古典とは漢文と古文のことで、2009年度からも漢文は必須だ。「担当がいないからわからない」と答えたりする塾、予備校では信頼するに値しないだろう。

教員のプロ講師占有率を調べてみよう

大学生アルバイトが講師として働いているのに、「指導教員はアルバイトではないプロ講師しかいない」と宣伝に書いてある場合がある。入学する前に実際の授業を受けてみることをオススメする。ちょっと聞いただけで、よくわかる授業かどうかは判別できるだろう。

通学時間を考えよう

塾、予備校への通学が2時間を越えると、体力的に無理が生じてしまう。無理のない範囲での通学時間を考えて、通学できる範囲を考えてみよう。繁華街などに近すぎると帰りに遊んでしまうかもしれない。誘惑的要素はなるべく少ない方がいいだろう。

受験期の大切な時期、かなりのお金をかけて過ごす塾や予備校の選択は、注意してもしすぎることはないはずだ。子ども任せにせず、親も授業を見学してみた方がいいだろう。大人の目から見たら、違う側面が見えてくるはずだ。受験に失敗しないためにも、塾や予備校の選別に気をつけたい。



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