志望校を下げてはいけない
志望校を下げたからといって合格しやすくなると考えるのは早計だ。ランクの低い大学であれば、もちろん合格するだろう。しかしその大学に行って、本当に自分が満足できるだろうか? 第一志望ではない大学に入学して、再受験をする学生も多い。都市部の国公立大が難しい場合、地方の国公立大に変更する学生がよくいる。ランクが下がったからといって、問題がより簡単になるとは限らない。実際は国語と英語の融合問題が出題されたり、小論文を出す大学が多い。小論文の対策は想像以上に時間がかかる。直前一ヶ月ぐらいで何とかなる科目ではない。幅広い常識が必要で文章の錬成には時間がいるからだ。
受験も一種の「戦闘的性質」を持っていると考えられる。たとえ敵より数倍の軍を持っていても、気力で負ければ敗退する。それもとどまるところを知らず逃げてしまう。歴史上の戦いをみればわかるだろう。
■例3
全く実力がなかったC君。偏差値は50前後をうろちょろ。もちろん判定もいつもE。それでも志望校は早稲田一本。誰も到底早稲田大に合格するとは思っていなかった。ただ諦めず、夏休み後も早稲田志望を捨てることなく基礎からやり直し、早稲田対策を行い最後まで努力。彼はいま見事に早稲田に通っている。
受験後半戦に入ると精神的に落ち込む受験生が多くなる。もちろん日照時間が短くなることも影響しているだろう。実際の受験が近づいてきたということも大きい。後半戦の過ごし方ですべてが変わってくる。受験がすべて終わるまで諦めないで努力し続けてほしい。諦めないで勉強を続けていれば、必ず手応えが出てくるはず。
勉強とは階段状に理解が進むものではなく、あるとき突然「わかった」という理解に到達するもの。過ぎたことを振り返らず、未来を恐れず、現在を燃焼させてほしい。あなたも必ず合格するだろう。
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