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秀才を求める東大と、天才を模索する京大(3ページ目)

東大と並ぶ日本有数の大学京都大学は、東大と対照的な生徒を集め指導しているようである。その違いとはいったいどこにあるのだろうか?

吉田 敦彦

執筆者:吉田 敦彦

学習・受験ガイド

教科書を重視する東大入試と深い思考力を問う京大入試

京大に合格するにはどうすればいいのだろうか。まず、英語の場合、解釈と作文の2本立てで、考えしっかり直訳できる精読力と、それを全体の内容に合わせて表現する常識力と表現力の豊かさを養う必要がある。

比較的英文解釈はまだやり易いが、一般に英作文の方は合格者でも4割取れたらいいほうだと言われるように、日本語の内容をしっかり理解できる国語力と、それを的確な英語に訳出できる表現力がここでも問われる。

暗唱用の例文(駿台英文700選など)を高校一年ぐらいから初めて暗唱しておき、個別に教師の添削指導を受ける必要がある。日本語から英語に直す場合、直訳は無理なのでどの程度意訳するべきかを知る効果的な方法がある。

朝日新聞の天声人語を英訳したものを読むことを薦める。日本語として一番こなれた天声人語がいかに、平易な英語に訳出されているかを見ていくだけで、かなり英作のコツがわかるだろう。やり方は、日本語の面白そうな表現を見つけ、下線を引き、その該当する英文を見つけ、下線を引いていくだけである。

日本語から英語という変換が機械的なものではなく、一種の異文化コミュニケーションであることに気づけばかなり上達したと考えていいだろう。



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