大学受験/大学受験学校情報

全入時代到来!大学が潰れる?(2ページ目)

2007年度は大学全員入学の時代に突入すると言われています。その全入時代を前に、早稲田・慶応といった大学も改革に必死の状態。大学はどう変わっていくのでしょうか?

吉田 敦彦

執筆者:吉田 敦彦

学習・受験ガイド

新司法試験の結果が大学の未来を占う?

画像の代替テキスト
受験者2091人、合格者1009人。合格率は約48%で合格者平均年齢は29歳
今年2006年、鳴り物入りで導入された法科大学院の下で初めて行われた司法試験。各大学はこの合格率を大学の特色にして受験生をひきつけたい思惑があります。そこで優秀な学生を各大学集めて指導しており、合格結果は下記のように出ています。

1位 中央大学131人
2位 東京大学120人
3位 慶応義塾大学104人
4位 京都大学87人
5位 一橋大学44人
6位 明治大学43人
7位 神戸大学40人
8位 同志社大学35人
9位 関西学院大学28人
10位 立命館大学27人

昨年の旧試験で228人だった早稲田大学は19人しか合格できませんでした。これには原因があり、早稲田の法科大学院の履修コースは基本3年コースのため、受験者数が少なかったためです(今年併用された旧司法試験の結果では85名合格)。上位3位常連大学(東大、早稲田、慶応大学)を超えて、人数の点では中央大学の躍進が目覚しく、第1位になっています。

しかし、一見数だけ見ると驚きますが、これを合格人数ではなくパーセンテージで見るとまったく違ってきます(島根大学は1人受験・合格のため除く)。

1位 一橋大学83.0%(44人)
2位 愛知大学72.2%(13人)
3位 東京大学70.6%(120人)
4位 北海道大学70.3%(26人)
5位 大阪市立大学69.2%(18人)
6位 京都大学67.4%(87人)
7位 神戸大学64.5%(40人)
8位 慶応義塾大学63.4%(104人)
9位 早稲田大学63.2%(12人)

大学が生徒を厳選し正しい指導を行ったことがこのパーセントに現れているのではないでしょうか。今までの常連校にはない大学の躍進に驚かされます。2位の愛知大学は旧司法試験では上位20位にも入っていない大学だっただけに、既存の大学の序列を覆す快挙といえるでしょう。

今後、「大学が生徒を選ぶ」時代から「生徒によって選ばれる大学」時代に移行するなか、新司法試験結果は判断基準の大きなポイントになってくるでしょう。

大学が潰れる時代。改革を断行だけが生き残る道

これからおそらく、アメリカであったように実際につぶれる大学が日本でも出てくると思います。記憶に新しいところでは平成16年に東北文化学園大が、平成17年には山口県の萩国際大学が民事再生法を申請しました。定員割れが続けば大学の経営自体が立ち行かなくなっていきます。これは法人化した国公立大学もけっして安閑としていられる状態ではなく、そのためにこそあらゆる面で改革を断行して行く大学だけが生き残っていき、さまざまな面で、魅力的な大学となっていくはずでしょう。



<関連リンク>
「大学全員入学時代」とは何か?(京都新聞)

文部科学省(平成18年度学校基本調査)
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます