でも、ごはんに情熱を注ぐ宿ほど、料理も美味かったりするのです。
今回は白いごはんがとびきり美味しい宿、京都の美山荘をご紹介します。
あの料理を食べるために京都へ……。
食通を虜にする、風雅な摘草料理
花脊の静かな環境で行き届いたもてなしを楽しみにくるファンも多い。食卓にのぼるのは、季節に応じた摘草料理。 |
「あの料理を食べるために、泊まりに出かけたい。」
食通の方々にそう言わせる全国でも屈指の宿が、京都・花脊の『美山荘』。 料理人自らが山に入って摘んできた草を風雅な雰囲気に仕立てた“摘草料理”は、多くの文化人や通人に愛されてきた。
茶道や器を習った先代の故中東吉次さんが、都の風雅の世界観と山の幸を融合させて生み出した摘草料理。清らかな水と空気に育まれた生命力豊かな野草を、懐石の基本に倣いながら料理し、風雅に、そして、時には大胆に盛り付ける。
しっとりとした品格漂う草庵には、まさに食を中心としたエンタテインメントの世界が広がる。
そんな美山荘のごはんはどんな味?
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