癒しの旅/関西の美食旅

京都、名残の桜景色と美食の旅・前編

いよいよ春本番。お花見シーズン到来です。古来日本人に愛されてきた桜。今回は古都京都で天然記念物の桜と美食に出会う旅をご紹介します!

執筆者:岩佐 十良

いよいよ春本番。花見シーズン真っ盛りですね。
今回ご紹介するのは京都『常照皇寺』の天然記念物の桜。京都市街の桜が終わるころに花開く名残の桜景色です。古都の桜を楽しんだ後は、老舗の美食をどうぞ。


天然記念物の
長寿桜に会いに行く


常照皇寺の桜
天然記念物『常照皇寺』のシダレザクラ。例年4月の中旬に満開を迎える。
日本人にとって"花"といえば、桜。
ヤエザクラやシダレザクラ、ヒガンザクラなど、様々な桜が古くから愛されてきた。
一般的には桜の寿命は数百年と言われるが、中には、樹齢1000以上と言われ、天然記念物に指定されている古木もある。

気が遠くなるような年月を、同じ場所で過ごし、毎年咲き続けてきた桜……。
そんな長寿桜に敬意を表して、その花を愛でに行けるのもこの時期だけ。

名残の花景色を求めて
北山杉で知られる京の山里へ


京北の自然
京北は京都の北のはずれ。90%以上が山という緑豊かな地域。
今回ご紹介する桜は、桜名所の多い京都、
『常照皇寺』の九重桜。
京に桜名所は数々あれど、実は市内中心部には天然記念物の桜は無い。あるのは京都市のはずれ、旧京北町の『常照皇寺』だ。『常照皇寺』は貞治元年(1362)年に、光厳天皇が開いたという古刹で、天然記念物の『九重桜』は、法皇お手植えと伝わることから、樹齢650年前後といわれている。
その名前に、ヤエザクラの一種かと思いきや、花は一重のシダレザクラ。
法皇の后"九重の君"が名前の由来なのだ。境内にはほかに、御所から植え替えた『左近の桜』、八重桜と一重の花が同じ枝に咲く『御車返しの桜』という、桜好きに知られた2本の桜もある。


■常照皇寺の九重桜【京都・右京区】
昭和13年8月8日 国指定天然記念物
種類/シダレザクラ
樹齢/推定650年

アクセス/JR京都駅から西日本バス『周山行』で約1時間20分、終点からタクシーで約15分(台数が少ないので予約するのが確実。周山タクシー 電話0771-52-0109)
名神高速京都南ICから国道162号経由で約1時間30分


名残の桜を楽しんだ後は新緑の貴船で老舗の川魚料理を。次ページでは『貴船ふじや』をご紹介します。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます