寺・神社/京都の寺・神社

歳末の京都歩き、四つのディープな楽しみ方

京都は秋に行くところと思っていませんか?いえいえ、実は12月に入ってからの京都もなかなか魅力的なんです。観光客がぐっと減るこの時期は、よりディープな京都人の暮らしぶりに触れるチャンス!

吉田 さらさ

執筆者:吉田 さらさ

寺・神社ガイド

京都観光のシーズンは、11月の紅葉で終わり?
いえいえ、実は、12月に入ってからの京都もなかなか素敵なのです。
ぐっと人が少なくなったお寺をゆっくり拝観するもよし。
冬枯れの庭園を眺めて過ごすのもよし。
寒い時期こそ、京都の魅力の奥深さがわかります。

お勧めその1
弘法さんと天神さん

天神市が開かれる北野天満宮
京都に限らず、神社仏閣の境内では、骨董を中心とした市が開かれることが多くなりました。そのルーツは、東寺の「弘法市」と、北野天満宮の「天神市」です。いずれの市にも、骨董だけでなく、さまざまな店が並んで、とても楽しいです。

●弘法市は毎月21日。
これは、弘法大師空海の命日にあたります。
しかし、空海さんは本当は死んでおらず、
ただ眠っているだけ、とされています。
●詳細は、こちらのホームページをごらんください。

どちらの市も骨董品がメイン
●天神市は毎月25日。
こちらは、天神様(菅原道真)の誕生日に当たります。
●詳細は、こちらのホームページをごらんください。

京都には、「弘法さんが勝つか、天神さんが勝つか」という言葉があります。
毎月21日と25日のどちらもが天気がよいということはなく、
今月は、弘法さんの日と天神さんの日のどちらが晴れるか、という意味です。

終い弘法と終い天神

とりわけ12月21日の「終い弘法」と12月25日の「終い天神」は、京都の歳末を代表する行事として人気です。

終い弘法では、普段の骨董品や古着に加え、葉ボタンや梅、千両の苗、干しガキ、干支の置物など、迎春用の品を売る店がずらりと並びます。
京都ならではの食料品も売られる
終い天神でも、同様の品が売られるほか、神社から、迎春用品の授与もあります。
・祝箸1膳50円
・お屠蘇1袋100円
・大福梅(おおふくうめ)
1袋(約6粒入り)500円
(12月13日から授与)

終い弘法と終い天神がすむと、いよいよ京都の人々は、本格的にお正月準備を始めます。

●次のページは六波羅密寺の謎の行事、空也踊躍念仏について。他の時期には見られないので、お見逃しなく
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