寺・神社/京都の寺・神社

新緑の京都を歩こう2 鞍馬寺と由岐神社(3ページ目)

5月?6月は、京都の山々がもっとも輝く季節。今回は、お勧めコースのひとつ、鞍馬寺と由岐神社をご案内します。毘沙門天、義経、天狗。鞍馬には京都を代表する大スターがいっぱい。

火祭りは鞍馬寺ではなく
由岐神社の行事です

由岐神社の本殿
由岐神社は、鞍馬寺の山門と本殿の間の坂道にあります。行きはケーブルで登ったので、帰りがけに道を下りつつお参りしてみることにしました。鞍馬山にあるので鞍馬寺の一部と思われがちですが、由緒の違う別のものです。

●由岐神社のホームページはこちらです

毎年10月22日と23日に行われる「鞍馬の火祭り」も、鞍馬寺ではなく、由岐神社の行事です。大きな松明を振り回す勇壮なこのお祭りは、雅さで人気の平安神宮の時代祭りと同じ時期に行われます。二つのお祭りを比較すると、京都の持つ二つの面がわかります。
由岐神社境内で火祭りの写真を発見
●鞍馬火祭りの様子
●時代祭りの様子

由岐神社の拝殿は
まるで神楽舞台のよう

由岐神社拝殿。はじめて見たときは、神楽の舞台かと思った
由岐神社の主要な建物は、本殿と拝殿です。豊臣秀吉の息子の秀頼によって再建されたもので、たいへん美しい桃山建築。わたしはどうも、この桃山建築というやつが好きで、寺や神社に行ってその時代の建造物を発見するたびに、じっくり眺めてしまいます。こちらは舞台式になった拝殿の形がとても珍しいと思いました。

石段の脇には、天をつくような杉の巨樹もあります。樹高は50メートル近く、樹齢は600年ほどだそうです。これも神様として崇められ、根元のところに「大杉社」という小さな祠もあります。神が宿る山、鞍馬の樹木は、やっぱり神々しいですね。(写真は前のページにあります)

次のページはわたしが京都の和菓子の中でももっとも愛する山椒餅のお話です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ