なぜ湖北には、
傑作仏像が多いのか?
今はのどかな風景だが、ここでも壮絶な戦いが行われたのだろうか |
そのため琵琶湖の周辺には、歴史の古い寺が多いです。大津にある比叡山延暦寺、三井寺、石山寺や湖東三山などです。しかし、その対岸にあたる湖北には、あまり有名な寺がない?
いえいえ、実は、湖北にも、比叡山に負けない寺があり、周辺には、一大仏教文化が栄えていたのです。それがなぜ今は、多くが無住の寺になってしまったのか。それは、戦乱などによって焼けてしまったからです。
奥琵琶湖の風景がどこか悲しいのは、消え去った寺や文化遺産が多いせいでもある |
それにも関わらず古い仏像が多く残ったのは、人々が、仏像を土中に埋めるなどして守り抜いたという理由からです。
最初にご紹介した渡岸寺の十一面観音像なども、そのようにして守られたものと言われています。こちらの観音様は完璧なお姿ですが、中には、腕などが損傷した痛々しい姿の観音様もあります。湖北の観音様は、長く悲しい歴史を物語る生き証人のような文化遺産なのです。
湖北で見られる代表的な傑作仏像
石道寺の十一面観音。赤い唇が魅惑的だと井上靖氏も絶賛 |
高月町
●充満寺(十一面観音、薬師如来)
●正妙寺(千手千足観音) 千手観音は多いですが、千足つきは珍しい。
●渡岸寺(向源寺)(十一面観音)仏像マニアに愛される美しい国宝の観音様。
木之本町
●石道寺(十一面観音) 作家の井上靖さんが「村の娘」と表現した、愛らしい観音様。
●己高閣・世代閣(奈良に匹敵する古い時代の傑作仏像がぎっしり)
●医王寺(十一面観音)
●黒田観音(千手観音)これまた、たいへん魅力的な観音様
写真はこちら。
その他、西浅井町の善隆寺、徳円寺、大津坂本の盛安寺などで傑作十一面観音などを拝観し、ついでに坂本の町並みを散策したあと、米原から新幹線で帰ります。たった1泊2日で、これほど充実した仏像ウォッチングができるツアーはそうないはずです。仏像ファンの皆様、ぜひ、ご一緒に湖北に行きましょう!
日程は、2008年6月13日(金)~14日(土)の1泊2日。
●コースなど、詳しくはこちらをごらんください。※終了※
日本の寺とはちょっと違う、韓国らしい華やかなイベントが見られます |
お釈迦様の誕生日に行われるイベントに参加し、古代の日本に大きな影響を与えた旧百済地方の寺をめぐる、他にあまりない有益なツアーです。
日程は、2008年5月11日(日)~14日(木)
コースなど、詳しくはこちらをごらんください。※終了※
韓国の寺旅に関する情報は、こちらにもあります。
●仏像めぐりツアーや寺めぐりをする前に、基礎知識を知っておきたい方は、
「奈良、寺あそび 仏像ばなし」をご参照ください
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