寺・神社/その他の関東の寺・神社

秩父のお寺で、爆笑お遍路さん体験(4ページ目)

お遍路体験は、四国だけでなく、東京近郊の秩父でも楽しめます。今回は、お遍路歩きのベテランさんたちに、秩父歩きの極意を教えていただきました。爆笑シーンや驚きの大発見がいっぱい。

吉田 さらさ

執筆者:吉田 さらさ

寺・神社ガイド


二十四番
法泉寺

何だか不思議な顔の石仏
ここの石段は難所だ!
ここは急な石段がキツイっ! しかし、石段の下に、手作りの豆腐屋さんがあって、豆腐アイスも食べられるので、帰りがけに寄る楽しみがあります。それ、一気にかけ登れ!

この寺では、この石仏も印象に残りました。何だかすごくヘンな顔だが、どこかで似た人を見たような気もする。


楊枝で病気を治した遊女。虫歯だったのだろうか?
こちらの観音様は、加賀の白山の観音様のご利益を受け継ぐものです。そして、この絵馬には、恋ヶ窪の遊女のお話が書かれています。ある遊女が口の中の病気にかかって苦しんでいたところ、秩父から来た僧が「白山観音を信じて使ってみなさい」と言って楊子を置いていきました。その通りにすると口の病はまたたく間に治ったそうです。そのため、こちらには、病気平癒祈願に訪れる人が多いのだとか。


道草しながら歩く

思わぬところで牛小屋発見
次の二十五番までは、三十分くらいの歩きとなります。歩くのがめんどくさい人は、豆腐屋さんでタクシーを呼んでもらい、それで行く。歩きたい人はこのまま歩く、と、二グループに分かれました。このへんも臨機応変。

わたしは歩きました。途中のものすごく景色のよいところに、秩父名産の竹細工屋さんがあったり、牧場があって牛もいました。こういうところで道草しながらぶらぶら行くのも、秩父お遍路の醍醐見かも。


二十五番
久昌寺

古色蒼然としたお堂が雨にけぶり、いい感じ
こちらの寺には、鬼母伝説があります。昔、心の荒い女がこのあたりに住んでいました。親類縁者にも見捨てられ、妊娠していたにもかかわらず、追い立てられて山奥の洞穴に住み、鬼女のように振舞って、村人たちに恐れられていました。しかし、生まれた子供はどういうわけか、心優しく神仏を尊ぶ娘で、村人たちに助けられてこの場所に観音様を祀りました。それがこの寺のはじまりです。


暴れまわる鬼女の絵馬
そのような鬼女が住んでいたと思うせいでしょうか。この寺では、朽ち果てた本堂と、首のない石仏が、妙に印象に残りました。

帰りがけに、近くの店で、打ちたてのお蕎麦を食べ、地酒を一杯。いつもこのパターンのようですが、たまには、近くの立ち寄り温泉などにも行かれるようです。秩父歩は、アフターお寺巡りのお楽しみも充実しているようです。



久昌寺の首のない石仏には、どんな物語が隠されているのだろう
●NPO団体、心遍路では、定期的に秩父歩きの会を開催しています。
詳細はこちらをごらんください。

●わたし、吉田さらさも、このNPO主催の講演会を行います。
日時 2008年6月4日(水)19:00~21:00
場所 東京ボランティアセンター
参加費 1000円(非会員の場合)
テーマ 自分流寺旅の楽しみ方

詳しくはこちらをごらんください。
心遍路 大人の学校 勉強会

長年の寺旅を通して学んだことやわたし流の楽しみ方をお話します。
質疑応答を中心とした、対話形式のお話会にしたいと思っておりますので、お寺や仏像、神社に興味のある方は、ぜひご参加ください。

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