新井薬師の本当の名前は梅照院

境内
骨董市の日はごった返しますが、普段の境内は静かです

新井薬師は16世紀に創建された、東京の中では、比較的由緒の古い寺です。ご本尊の薬師如来は、戦国時代の武家、新田家の守護仏でしたが、戦乱のどさくさの際に、仏壇が光ったと思ったら、その薬師如来が忽然と消えてしまいました。その後、あるお坊さんが、今の新井薬師のある場所に草庵を結びました。すると庭にある梅の木が光り、新田家の薬師如来が再出現しました。ということで、この寺は、梅照院と呼ばれて、人々の信仰を集めるようになったとのことです。

目のお薬師さんとして有名です


お参り
眼病快癒祈願の方がお参りにきます
薬師如来は、もともと、薬を与えることによって人々の病気を治す役目のある仏様ですが、ここのお薬師さんは、特に、目にご利益があると言われています。それは、徳川二代将軍秀忠公の第五子和子の方(東福門院)が患った悪質な眼病が、祈願して快癒したという理由からです。

願い地蔵は、体に水をかけて、治して欲しい部分をこすってお参りします。
また、子育て全般にもご利益ありとされ、小さいお子さんを連れた若いカップルなども、よくご祈願に訪れます。薬師如来は、もともと、病気を治すだけでなく、この世のあらゆる苦しみから人を救う役割を持った現世利益の仏様で、そのため、古くから庶民に篤く信仰されてきたのです。
境内の一隅にある「願い地蔵」も、本尊の薬師如来と同じくらい人気で、お参りの人が絶えません。お地蔵さんに水をかけ、治して欲しい部分をこするとよいということです。


美味しい水もあります

井戸
境内の隅の井戸にも人が集まります
このあたりは「新井」という地名ですが、それは、文字通り「新しい井戸」という意味で、昔から、このあたりには、よい水が出たのです。もともと、ここにお坊さんが草庵を建てたのも、きれいな水が湧き出すところだったからで、驚くことに、水は今でも出るのです。

境内の片隅に井戸があり、そこに、大量のペットボトルを持った人が並んでいることがあります。近所のそば屋さんや喫茶店の方が、ここで商売に使う水を汲むのだそうです。新井薬師に行く時は、皆さんも、ペットボトルを用意して、ためしに飲んでみませんか。



絵馬にも薬師如来が描かれています

<DATA>
■新井薬師梅照院
・所在地:東京都中野区新井5-3-5
・交通・アクセス:西武新宿線新井薬師駅より、徒歩6分
・地図:Yahoo!地図情報
・TEL: 03-3386-1355
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