お寺と神社は、もともと同じもの
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冨岡八幡宮の社殿。往時の面影を残す立派な建物です |
永代寺は、冨岡八幡宮と一体となって大きな勢力を持っていましたが、神仏分離の際に、いったん取り潰され、その後、永代寺の中にあった塔頭(大きな寺の中にある支店のような形の小寺)が、細々とその名を受け継ぐことになりました。ここだけでなく、日本の大きな神社は、何らかの形で寺と一体化して発展したものが多く、一般日本人の中では、神も仏も大差はなかったのです。神社仏閣巡りの際は、まず、その点をお忘れなきよう。
相撲に、祭りに、大賑わいだった冨岡八幡宮
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ガラス越しですが、ダイヤモンドなどの宝石を埋め込んだ豪勢なお神輿を見ることができます |
まず見て欲しいのは、大鳥居を入って左手にある日本一の黄金神輿を納めた神輿庫です。二つあり、双方、平成になってから造られたものですが、神輿というのものは、古来より、周辺住民の財力を含めた力の結集であり、祭は、その発露の場です。江戸の三大祭として名高い冨岡八幡宮例大祭の、粋でいなせでありながらも少々荒っぽい雰囲気は、深川が、材木商たちが集うパワフルな街であったことを伝えるものです。
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横綱の記念碑。他にも、大関の碑など、相撲関係の石碑が数々あります |
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