お墓費用を節約して得するためには
今までの永代供養墓は、継承者が途絶えた場合に合同で埋葬されるお墓としての位置づけでしたが、最近は最初から寺院や墓地管理者が供養・管理する「永代供養墓」も増えてきました。 |
複数の石材店が共同で開発をしている霊園の場合、墓石代について協議がなされていて「外国産の○○石なら○○万円」「国産の○○石なら○○万円」と決められているため、石材そのもので差が出ることはほとんどありません。
しかし、工事費や加工費についての決まりはありませんので、石材店によって価格のつけかたが違います。そのため大きさの区画で、同じ種類の石材を使用しているにもかかわらず、工事費や加工費の違いで数万円の差が生じることもあります。また、提案してくるデザインにも石材店の個性が出てきますから、最初から1社に限定せず複数社を候補にあげておくといいでしょう。
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●安価な墓石でも大丈夫です
「墓石一式○○万円~」というように、基準価格として表示されている墓石の多くは中国産です。産出量が多く現地での加工費も安いため、大量に輸入されるようになりました。最低価格で表示される墓石は他の墓石に比べると確かに硬度や吸水率は落ちますが、専門家がある程度品質を調査して、今後数十年は耐久性があるだろうと判断したうえで販売しているのですから、不良品というわけではありません。
多くの石材店ではサビやエフロ(白い染み)が付着した写真を事例に出して、少しでも高い石を販売しようとしますがその気もないのに無理をしてグレードアップする必要はありません。
「高級石材を使用したいけど、予算に限度がある」という場合は、お墓の一部だけに使用するという方法もあります。先に予算を決めて、その範囲内ではどのような石種があり、どのようなアレンジができるか適切なアドバイスをしてくれる石材店を選びたいものです。
●承継者不要のお墓も視野に入れる
日本のお墓は、代々継承する人を決めて墓守をするというシステムが確立されていました。しかし、核家族化、晩婚化、離婚率・非婚率の上昇、出生率の低下、子供のいないカップルの増加など、家族形態が急速に変化しています。そのため、現在新たにお墓を建てたからといって、今後そのお墓が持されていくという保証もありません。
こうしたお墓の問題が浮上したことによって、継承者を必要としないお墓が増えてきています。寺院や墓地の管理者が管理する「永代供養墓」「合葬墓」、お墓を建てずに遺骨を預かるロッカー式や仏壇式の設備を持つ「納骨堂」などは、後継者の心配をする必要がないうえに、経済的負担も少ないことから希望者は年々増加しています。
※永代供養墓や納骨堂によっては、遺骨の返還や改葬ができないこともありますので注意が必要です。
●支払いはクレジットカードでマイレージも貯める
お墓は高額商品、ならばクレジットカードで支払って航空会社のマイレージや各種ポイントを貯めておけばお得度UP! ただし、まだクレジットカード決済を行っている石材店はさほど多くありません。ポイントだけで石材店を決めてしまうのもどうかと思いますが、選択肢のひとつとして考えてみてもいいでしょう。