霊園側の都合でなく、石材店は自分で選びたいですね
霊園側の都合でなく、石材店は自分で選びたいですね。
お彼岸やお盆の時期になると、霊園の新聞折込チラシが急に増えたり、テレビのコマーシャルが頻繁に流れるようになります。気づいていましたか? お墓の業界にも繁忙期と閑散期があります。「お墓を建てようかな」という人が増える時期が繁忙期。お彼岸やお盆が特に多い時期ですね。

さて新聞折込チラシに注目すると、必ずこのような一文が入っています。「霊園ご見学の際は、このチラシをご持参ください」と。中には、絶対にチラシを持参してもらうために「チラシをご持参の方は○○をプレゼント!」と書かれている場合もあります。

このチラシ、単なるチラシではありません。墓石業界では、チラシ一枚で時には涙を飲まなくてはいけない石材店も。それほど石材店にとっては大きな意味があるものなんです。なぜ、チラシに一喜一憂するのでしょうか?

チラシ一枚にかける霊園業界事情

通常、霊園を開発するときは複数社で行うことが多いのです。もちろん、1社で開発するケースもありますが、霊園を開発するにはコストも労力もか非常にかかりますし、万が一、1社が倒産したとしても他の会社でカバーすることができますから、複数社で開発をすることが一般的になりました。

さて、ここにA社、B社、C社で共同開発した「○○霊園」があるとします。○○霊園には常にスタッフが待機していて、見学に来たお客様をいつでもご案内できる体制を整えています。しかし常に3社の人間が待機をしているわけではなく、ローテーションで見学者の対応をするきまりになっています。そして、見学者の対応をした石材店が今後の販売の権利を得る、というわけです。

ところが、チラシを持参してきた人の場合は別です。例えばA社が待機のとき、B社のチラシを持参して見学に来た人がいるとします。当然、案内するのはA社のスタッフですが、どんなに丁寧に対応したところで、どんなにA社のスタッフが気に入られたところで、この見学者はB社のお客様です。

ではこういう場合はどうでしょう。B社のチラシを見て来たけれど、持参はしていなかった見学者だったら……。その場合は原則的にA社のお客様となります。

チラシはそれほど絶大な効力があるのです。せっかくお金をかけてチラシを配布しても、見学者が持参していかなかったために他の石材店にお客様を取られてしまう、ということになってしまうんですね。


次ページでは、石材店選びも自分で決める裏技をお伝えします。