お墓の費用の内訳
これはお墓の香炉に窓がついたタイプ。このように付属品が増えると墓石代や加工代はUPします。 |
●永代使用料
永代使用料とは「お墓を建てる土地を使用する権利」に対して支払う料金のこと。つまり、お墓の使用権を得るために、寺院や霊園管理事務所など墓地の所有者に支払うお金のことです。あくまで使用権を得ただけであって、土地を購入したことにはならないので転売することはできません。また一度支払うと理由の如何を問わず返還されないケースがほとんどです。
永代使用権を取得すれば基本的には無期限で墓地を使用できることになりますが、年間の管理料をきちんと納めていない場合は当然警告を受けます。お墓を継ぐ人がいなくなった場合も、権利は消滅することになります。
お墓の継承は不動産や預貯金の相続と違って、法律上で厳密に決まっているわけではありませんが、霊園によって「○親等以内の親族」など定められている場合もありますので、これからお墓を購入する場合には、将来誰が継承するかについても考慮しておきましょう。
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●墓石代・工事代
※墓石工事費を含む ※石材の種類や使用量、付属品によって異なる 【データ協力】ついのすみか |
墓石代・工事代は、石材店に支払います。石材店によっては分割払いできる場合もあります。
- 墓石代
……石材の費用に相当します。石の値段は硬度や吸水率、産地、希少価値があるかどうかなど、さまざまな理由で値段が決まってきます。石を使う量が多ければ料金は割り増しになります。
石の種類については→こちら - 工事費・加工費
……墓地の整備工事費や石の加工費用にあたります。墓石の値段に対して30~40%くらいに費用が設定されています。一般的に曲線が多いデザインになると、それだけ石を削る手間が増えますので加工費が高くなります。手の込んだデザインや彫刻を施す場合は、事前に費用を確認しておきましょう。
●管理料
墓地の維持・管理に必要な費用で、墓地や霊園の管理者に支払います。料金は各霊園によって、墓地の広さによって異なります。年間で数千円から1万円程度が多いようです。
新聞の折込チラシに霊園の案内が入っていることがあります。その内容をよく見てみると「墓石一式○○万円~」「1区画○○万円~」などと表記されています。「1区画○○万円~」という場合は、永代使用料だけのことを指すことが多く、墓石工事代や管理料が別途必要になってきます。
お墓費用を節約して得しちゃおう!そのポイントは次ページで。