国内産か外国産か
最高級と言われる国産の庵治石(あじいし)。写真でも模様がくっきり。ホンモノはもっと美しい模様が見られます。 |
数ある石種の中から一部をご紹介します。
【国内産】
- 庵治石(あじいし)・香川県
墓石の王様、最高級ブランドといわれる四国の庵治石。石には独特の模様があり美しい風合いをかもし出している。 - 小松石(こまついし)・神奈川県
真鶴半島の山の一帯から採取される小松石は、鎌倉時代から使われている歴史のある石で江戸城にも使用。採石量が少ないため、高級墓石用として希少価値が高い石材です。
【外国産】※名称は業者によって異なります。中国産は産出する省ごとにアルファベットが割り当てられ数字で石種が表示されます。
- 新八光(G623)・中国
「墓石一式○○円~」など価格表に表示される石としてよく使われており、安いイメージが定着しています。白系ベースに黒、グレー、薄いピンク模様がブレンドされています。 - 新小目(G614)・中国
新八光より目は細かい。茨城県の稲田みかげの小目に似ていることから人気の石材です。 - 桜みかげ(G623)・中国
ピンク系の石。墓石全体のイメージがやわらかくなるので女性に人気です。 - 深海(G906)・中国
その名のとおり濃緑の墓石。落ちつた風合いが日本人の趣向に合い、中国産の石の中では比較的人気があります。 - ファイングレイン・スウェーデン
スウェーデン黒とも言われる高級石材。黒系の石材は世界各地から産出されますがその中でも上質と言われています。 - ベルファースト・南アフリカ
南アフリカの高級墓石。吸水率が低く、非常に硬い石材。 - ニューインペリアルレッド・インド
吸水率が低く良質の石と言われています。赤い墓石は人気急上昇中。メインの石を赤にする人もいれば、アクセントで使用する人もいます。
外国産は×、国産のほうが上質と思いがちですが、必ずしも外国産が悪いというわけではありません。国内の石材は、産出量が減って希少価値があるうえに、加工費や人件費などが加わって高値になっているケースももあるからです。外国産は加工法等が懸念された時期もありましたが、現在では加工法・品質面でも格段に向上し、製品の納期も短縮できるようにシステムが整っていますので、今後はますますシェアを伸ばしていくでしょう。
しかし国産の石材は日本の風土で育っているため「○○年くらいは劣化に絶えられる」とある程度予想ができますが、日本とは気温も湿度も異なる外国の石がどれくらいの耐久性があるかは未知の世界。数十年後「やっぱり外国産は日本では合わない」と言われるかもしれませんし、逆に耐久性抜群で高い評価を得るかもしれません。
最後に、墓石を選ぶ際の注意事項をお伝えします。最新、ガラスのお墓のご紹介も次ページで!