真冬のお葬式の寒さ対策、服装はどうする?

真冬のお葬式の寒さ対策、喪服のマナーは?

冬のお葬式の服装マナー、Q&Aでお答えします

冬になると通夜・葬儀時の服装についての質問が多くなります。「マナー本には基本的な情報は書いてあるけど、暑い時期や寒い時期の服装についてはどうすればいいの?」とお困りの方も多いはず。

通夜・葬儀の服装の基本的なマナーと併せて、冬のお葬式の服装についてお話します。
   

通夜の基本的な服装マナー(遺族)

女性の場合、アクセサリーはつけないほうが無難です。1連の真珠のネックレスならOK。2連は不幸を重ねるという意味にとられることもありますので×。
女性の場合、アクセサリーはつけないほうが無難です。1連の真珠のネックレスならOK。2連は不幸を重ねるという意味にとられることもありますので×。
黒の礼服を着用します。男性は黒ネクタイ、黒靴下、白のワイシャツを。

女性は薄化粧にし、結婚指輪以外のアクセサリーは極力控えます。1連の真珠かイヤリング程度ならOKとされています(両方つけるのは好ましくありません)。

喪主にあたる男性がモーニングを着用している場合もありますが、本来モーニングは夜着用するものではありません。

女性が和装をする場合には、黒の喪服または、縞か無地の着物で黒の帯、小物も黒に統一します。

 

通夜の基本的な服装マナー(参列者)

通夜の場合は、訃報を聞いて「とり急ぎ駆けつけました」というケースもありますので、平服でもかまいません。

仕事先から慌てて駆けつけてきたという状況で喪服を着ているのは、かえって不自然なこともあります。その場合は遺族や他の参列者に不快感を与えないためにも、できるだけ地味な身なりになるように工夫しましょう。

あらかじめ通夜へ参列することがわかっているのであれば、喪服もしくはそれに代わる服装を準備しておきます。

■参考:通夜の参列する際の服装

 

葬儀・告別式の基本的な服装マナー(遺族)

黒の礼服を着用。その他注意事項は通夜と同じ。

喪主にあたる男性が正装する場合はモーニングを着用します。タイピンはつけず、カフスボタンはできるだけ光る素材が入っていないものにしたほうが良いでしょう。

女性の場合は一越のちりめんか黒羽二重に5つの家紋付を着ます。草履は布製のものが正式とされています。
 

葬儀・告別式の基本的な服装マナー(参列者)

準喪服か略喪服が適当とされていますが、地味な服装なら喪服でなく平服の場合もあります。

女性は薄化粧にし、結婚指輪以外のアクセサリー等を控える点は通夜の場合と同じです。

■参考:お葬式(告別式)に参列するときの服装

喪服がない場合にはレンタルできますので、葬儀社に問い合わせてください。和装で家紋を入れる場合の対応もしています。

 

冬のお葬式の服装Q&A:喪服の生地が薄くて真冬は着られない場合は?

お葬式に参列したために風邪をひいたり具合が悪くなってしあうことがないように、防寒対策をしっかりと!
お葬式に参列したために風邪を引いたり具合が悪くなってしまうことがないように、防寒対策はしっかりと!
Q:春・秋・冬の3シーズン着用可能という喪服を持っています。しかしやはり真冬に着用するには生地が薄すぎるような気がします。その場合はどうすればいいでしょうか?

A:生地が薄くて寒いようでしたら、下に肌着やセーターを着て寒さを防御する方法もあります。

しかし、喪服にこだわらなくても冬用のブラックスーツ、ブラックワンピースなど地味な服であればかまいません。
 

冬のお葬式の服装Q&A:コートを着てきました。どこで脱げばいいの?

簡易クロークを設置している葬儀式場もあります。黒
簡易クロークを設置している葬儀式場もあります。
Q:コートを着用して行きました。クロークが設置されていないようですが、式場までそのまま手で持っていってもいい?

A:クロークを設置している場合、コートやジャンバーなどの上着はクロークに預けますが、クロークを設置せず「上着はそのままお持ちください」と案内していることも多いので、その場合は手に持って式場内に入ります。

ほとんどの場合、お参り(焼香や献花等)をする場所の近辺に一時手荷物置き場があり、そこに上着やバッグなどを置くことができます。

「上着は受付で脱ぐように」とマナー本に書かれていることがありますが、屋外でのお葬式の場合は必ずしも受付の段階で上着を脱ぐ必要はありません。あまり早い段階で薄着になってしまうと、寒さのあまり具合が悪くなってしまう人がいます。

手袋も同様、早めにはずしてしまったために指先が動かなくなり、数珠を落としてしまう人もいます。様子を見て脱ぎ着を調節するようにしましょう。
 

冬のお葬式の服装Q&A:ブーツや長靴はNG?

Q:お葬式にブーツや長靴はダメとマナー本に書かれています。雪の日の参列などはどうしたらいいでしょうか。

A:確かに、多くのマナー本には「ブーツや長靴はマナー違反!」のようなことが書かれています。しかし、参列者が告別式でなく通夜に集中することが多い昨今では、急な弔問で準備ができずブーツ姿の参列者も多いのが現状です。また、高齢者の場合は足元が冷えるのを避けるために足首まで保護している靴を履いている方も多いようです。

雪の日など、天候不順の際はTPOを考えた靴を履くほうが望ましいでしょう。足元がびっしょり濡れたまま式場へ入るよりも、よっぽど好感度がいいはずです。

靴で一番気をつけなければいけない点は「音」です。葬儀中は読経の声だけが響く静かな空間です。床が固い式場の場合、その中で、パンプスのカカトをコツコツと響かせて歩くことは、あまり感じのいいことではありません。音が出やすい靴を履いている場合は、歩き方に注意すれば多少軽減できます。
 

冬のお葬式の服装Q&A:火葬場へ移動する際に上着は必要?

Q:葬儀式場から火葬場へバスやハイヤーで移動する際、上着は持参したほうがいいのでしょうか?火葬後は元の葬儀式場へ戻ると聞いています。

A:葬儀式場へ戻るのであれば、火葬場へは荷物はできるだけ置いていき、身軽な服装で行くほうがいいでしょう。ほとんどの火葬場は館内だけの移動ですみますので上着を必要としません。詳しくは葬儀社スタッフに聞いてみてください。


通夜・葬儀の服装については数々のマナー本で紹介されていますが、「絶対にこうでなければならない」という決まりはありません。大切なことはお悔やみの気持ちを表しているかどうかということ。そして相手に不快な思いをさせないこと。寒い日はきちんと防寒対策をして、心から手を合わせる……それが冬のお参りの基本です。

【関連記事】
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。