生花祭壇なら供花を組み込むこともできる

供花代金を充当することができるので、場合によっては生花祭壇のほうが費用負担を軽減できることもあります
生花祭壇の場合、いただいた供花はどのように並べられるのでしょうか。祭壇の両脇に並べることもありますが、祭壇と同じデザインの花で統一し、祭壇内に供花を組み込んでしまう方法もあります。その場合、一基ごとに名前を書いた札を立てることができませんので、芳名板という大きな板に名前を書いた札を並べていくことになります。生花祭壇の場合は、このように供花を組み込むことができるので、最近では費用を少しでも軽減しようと、供花に相当する費用を生花祭壇費用から引いて算出してくれる葬儀社も増えています。

例えば、50万円の祭壇費用を支払って、1万5千円分の供花を10基いただいたとします。白木の祭壇の場合だと、50万円の祭壇の両脇に5基ずつ段々に飾られます。生花祭壇の場合は、供花を充当して35万円の祭壇費用+(1万5千円×10基)=50万円分の生花祭壇をつくることもできるのです。

つまり、遺族側の祭壇費用の支払いは35万円。代金を充当するという考え方なので、葬儀社で一括して供花の注文をいただいた場合のみに活用できるシステムですが、このように白木祭壇よりも生花祭壇のほうが費用負担を軽減できることもあります。

ただし、供花組み込みシステムを採用していない葬儀社もありますので事前に確認をしてください。また、現物でいただいた供花の場合はデザインが異なるので組み込むことが難しく、従来のように両脇に並べたり、別の場所の装飾に使ったりするようになることも少なくありません。

生花祭壇のよさは、その人らしさが祭壇で表現できること。いつもなら何気なく見過ごしてしまう祭壇でも、生花祭壇なら参列者が個々に故人や遺族の思いを感じとってくれるかもしれません。


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【豆知識】葬儀とお花の関係はネアンデルタール人の時代から

葬儀にお花をお供えするという習慣ですが、5~6万年くらい前にはすでに行われていたと言われています。イラクのシャニダール遺跡はその頃のネアンデルタール人の遺跡ですが、ここで発見された遺体のまわりにはたくさんの花粉が発見されています。

しかも、それらはムスカリやヤグルマギクなど美しい花をつける7種類の花粉だったとか。一連の調査を行ったアメリカの人類学者ラフル・ソレッキは、この研究を「The First Flower People」という本に記し、野蛮な原始人といわれていたネアンデルタール人観を払拭したと言われています。
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