12月にイルミネーションで彩られる理由は?
国王の肖像画が並び、その周りはイルミネーションで飾られる |
タイのプミポン国王(ラマ9世)は国民から非常に尊敬され、愛されている国王なのです。映画上映の前や、朝8時と夕方の6時に公共施設、公園、広場、テレビやラジオで国歌や国王の歌が流れ、タイ人が直立している姿をよく見かけます。またお店や会社でも国王の写真が飾られるので、国民が国王を心から慕っている様子がうかがえます。
これほどタイ国民から尊敬されている国王の誕生日ですから、街中は祝賀ムードでいっぱいになります。お祝いイベントの1つとしてイルミネーションと、国王の肖像画、タイ国旗などの装飾が街の主要な場所や建物に施されます。
そして、当日は国王の肖像画が飾られている各所では、夜8時ころになると人々がキャンドルを手に、国王の歌を歌っている様子を見ることができます。
異国のタイにいながら、このイルミネーションを見ていると、まるで日本のクリスマス・シーズンのような気分になります。しかし、ここは東南アジアにあるタイ。欧米風のイルミネーションではなく、どことなく南国らしい華やかさときらびやかさを感じます。こういうところにも、お国柄が出るものなのですね。
クリスマス用のイルミネーションもショッピング・エリアではよく見かける |
今年は特に街は熱気で満ち溢れるはず!
街行く人々が国王のシンボル・カラーである黄色の洋服を着てお祝いの気持ちを現している |
タイ人にとって1年を締めくくる大切な行事でもある国王の誕生日。イベントや式典の有無に関わらず今年は一年中、即位60周年ということで祝賀ムードが国中に漂っているのですから、愛する国王の誕生日ともなれば、更にその熱気は高まるはず。
美しいイルミネーションと、タイ国民が国王を敬う熱い思いを両方体験できるのは、この時期ならでは。是非、タイならではの伝統行事とそれにかけるタイ人の熱気を肌で感じてみませんか。
ちなみに、このイルミネーションは12月いっぱい続く予定です。(一部1月初旬まで)
*当日、アルコール類の販売は法律により一切禁止となります。(店頭・レストラン・バーともに販売していません)
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