紅葉の温泉を楽しむ方法

小安峡温泉
紅葉の渓谷に温泉の湯気が吹き上がる!小安峡温泉

旅先で偶然に紅葉に出会うのではなく、意識して見に行くのは、経験者なら分かることですが、実は非常に難しいことです。花見なら必ず満開になりますが、紅葉は葉が枯れる過程の一瞬の出来事なので、必ず良い色付きになるとは限らず、赤くなる前に枯れて散る場合もあるのです。

よって、美しい紅葉を見るには、インターネットの活用が欠かせません。特にお勧めなのが、実際の紅葉を写真で見ること。私自身「るるぶ.comの紅葉とれたて便」は毎年愛用していますし、各地のwebカメラや、旅館のブログなどにアップされる紅葉の写真も、大変に参考になります。

しかし、紅葉を事前に写真で見ることが可能な温泉は、ほんの一部。そうでない温泉は、天気予報サイトなどで発表される色付き情報を活用するのですが、希望の温泉が観測点になっていない場合も多いのです。この場合は近くの観測点の情報を活用します。同じ標高なら同様の紅葉が見れると仮定し、標高の差から色付きの状態を推測するのです。ただし、観測点が渓谷の場合は、その谷間だけ紅葉が残って、周辺の紅葉はとっくに終わっている場合がありますので、あまり活用出来ません。

北温泉
那須の紅葉の中に佇む秘湯!北温泉

色付き情報は、紅葉シーズン中は毎日確認したいものです。「見頃」との表示でも、数日前に「見頃」になった場所では、厳密には見頃を過ぎつつあるからです。また、前日昼間の状態が夕方に更新されていることも、忘れてはなりません。最悪の場合、「見頃」と表示されているのを信じて土曜に行っても、見頃を過ぎた状態で変だと思っていると、土曜の夕方に「見頃過ぎ」に更新される場合も有り得るのです。

冒頭で述べた通り、紅葉は必ず満開(見頃)になる訳ではありませんが、色付き情報サイトでは、必ず一度は「見頃」と付けるのも、期待とのギャップを生む原因だと私は思います。その年のその場所の状況が、今以上に良い状態にならないと判断した時にも「見頃」と表示させているのではと、私は推測しています。

事前に写真を見ている場合以外は、どうしても推測が入りますので、期待通りの紅葉が見れない場合があります。その場合に備えて、標高が異なった複数の温泉地を、目的地にリストアップしておくことも大切です。また、紅葉は日光で輝くので、天気予報で晴れを確認することも大切ですし、山の斜面の向きを考えて、東側の斜面なら午前中に、西側ながら午後に、渓谷なら日光が差し込む正午前後に行くようにしましょう。

沢山の考慮点を書いてしまいましたが、上記を常に念頭に置いて行動すれば、美しい紅葉を沢山見ることが出来、毎年紅葉の時期が待ち遠しくなってしまうに違いありません!

ここがお勧め!紅葉の温泉

赤湯温泉
土湯峠温泉郷の一面の紅葉の中に佇む赤湯温泉好山荘

既に述べて来た通り、紅葉鑑賞には試行錯誤が必要なのも事実。よって、ここでは私が経験を積み重ねて来た、東日本の温泉に限定して述べさせて頂きます。関東から行く紅葉の温泉のベスト5は、紅葉の温泉ベスト5として、まとめましたので参照願います。

上記ベスト5は確実に紅葉を見る為に、万一見頃で無かった場合でも、近くに他の紅葉を探せることを念頭に選択しました。よって、大変に有名な紅葉の名所だと、大渋滞にはまって身動きが取れなくなり、他の紅葉を探せないので、そうした場所は意図的にお勧めしませんでした。

しかし、有名な場所はそれだけの良さがあるハズです。なので、大混雑を覚悟するなら、青森県の十和田湖、奥入瀬渓流から八甲田にかけての一帯も候補になると思います。特に、蔦温泉の裏にある「蔦沼」の紅葉は超有名。関東からは遠いのですが、私自身、今後通ってみようと思っている地域です。

少し南下して、八幡平周辺も紅葉の名所です。昔、偶然に素晴らしい紅葉を見たのですが、その後何度か行きましたが、なかなか同様の紅葉に出会えていません。よって、少し難易度が高いかなと思いベスト5には入れなかったのですが、良い場所には違いありません。東の岩手県側よりも、西の秋田県側のふけの湯温泉から、後生掛温泉、玉川温泉にかけての一帯の方が、見頃の紅葉に出会い易い気がします。

ふけの湯温泉の詳細については、以下の記事も参照願います。
ふけの湯温泉!紅葉と噴気を眺める露天風呂

さらに南下すると、蔵王があります。蔵王は標高差があるので、紅葉が長く確実に楽しめる良い場所ですが、県道のエコーラインの一本道で、渋滞必至なので、ベスト5には入れませんでした。しかし、早朝に行くか「渋滞した方が紅葉が良く見えてよい」と前向き思考の方にはお勧めの名所です。山形側には蔵王温泉が、宮城側にはがが温泉、青根温泉、遠刈田温泉などがあります。

がが温泉の詳細については、以下の記事も参照願います。
がが温泉!峩々温泉で紅葉と名宿を堪能

他にも福島県の土湯峠温泉郷の一帯や、群馬県の谷川温泉から湯の小屋温泉にかけての一帯、長野県の山田温泉から奥山田温泉にかけての一帯がお勧めです。また、今後開拓したいエリアとしては、妙高高原温泉郷と、電車の切符確保が大変ですが、黒部渓谷鉄道沿線の温泉と紅葉が良いと思っております。
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