今回は「文化的景観」「産業遺産」と並び新しい世界遺産として注目を集めている「20世紀建築」について解説しよう。最終ページに代表的な20世紀建築リストつき!
注目を集めた3つの価値分野
ヴァルター・グロピウス設計のバウハウス、デッサウ校。最高のアーティストたちによる建築教育を行い、世界的なモダニズム建築の流れを築いた。 |
■多すぎるとされた5分野の価値物件
・ヨーロッパの物件
・都市と信仰に関する物件
・キリスト教に関する物件
・先史時代と20世紀以外の物件
・優品としての建築物件
■新たに注目を求めた3分野の価値物件
・文化的景観
・産業遺産
・20世紀建築
多様な側面を持つ20世紀建築(20th century architecture)
ヨーン・ウッソン設計のシドニー・オペラハウス。1973年完成で2007年世界遺産登録。わずか34年で登録された最速の世界遺産。 |
すぐに一流アーティストの建築を最初に思い浮かべるが、ユネスコは美的価値を持つ建築物のみならず、人々の生活、仕事、技術などに大きな影響を与えた建築物もその価値を見出されるべきだという報告をしている。
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