世界遺産/世界遺産関連情報

ライフ・リスト:死ぬまでに見たい28景 前編(2ページ目)

『スミソニアン・マガジン』が08年1月号で発表した「ライフ・リスト」。ここには死ぬまでに旅すべき28の絶景がリストされており、そのほとんどが世界遺産で占められている。このリストを一挙公開!

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

過去への入り口 Portals into the Past

人類の過去の記憶をとどめた物件で、自然と一体化した壮大な景色を見せる4件がリスト・アップされている。すべてが世界遺産で、いずれも大自然の奇跡と人類の叡智があわさって、神々しいまでの景観を見せている。特にオススメはティカルとペトラ。予備知識なんていっさいなくても、想像をはるかに超える自然の驚異と、それを巧みに利用した人類の力の大きさに、衝撃を受けるに違いない。

メサ・ヴェルデ
メサ・ヴェルデのクリフ・パレス
■メサ・ヴェルデ国立公園(アメリカ)
コロラド州南西部に位置する断崖絶壁に刻まれた先住民族の集落遺跡。石や日干しレンガで造られた住居跡は600以上にものぼり、その美しく圧倒的な自然景観とあいまって、なんとも神秘的な世界を展開している。世界遺産。
[世界遺産名:メサ・ヴェルデ国立公園、1978、文化遺産(iii)]

ポンペイ
ポンペイ
■ポンペイ(イタリア)
紀元79年のヴェスヴィオ火山の噴火によって火山灰に埋もれてしまった都市ポンペイの遺跡。火山灰は街の様子を保存しただけでなく、逃げ遅れた人々の上に火山灰が降り積もり、亡くなった姿のまま灰が固まって、その人型が当時の悲劇をいまに伝えている。世界遺産。
[世界遺産名:ポンペイ、エルコラーノ及びトッレ・アヌンツィアータの遺跡地域、1997、文化遺産(iii)(iv)(v)]

ティカル
ティカル
■ティカル(グアテマラ)
ジャングルから突き出したピラミッドで有名なマヤ文明の神殿遺跡。3~4千もの遺跡からなる大遺跡群で、数多くのピラミッドが残っている。ジャングルの特有な生態系を保護する観点から自然遺産としても保護されており、世界遺産の中でも数少ない複合遺産として登録されている。
[世界遺産名:ティカル国立公園、1979、複合遺産(i)(iii)(iv)(ix)(x)]
ジャングルとマヤのピラミッド群ティカル

ペトラ
ペトラのエド・ディル
■ペトラ(ヨルダン)
インディ・ジョーンズ・シリーズ第3作『最後の聖戦』に登場して一躍有名になった遺跡。100mもの断崖に開く、洞窟のような幅わずか3~5mの小道(スーク)約1.5kmを抜けると、突然姿を現すバラ色の都市ペトラ。特に断崖の間から少しずつ姿を現すピンク色の神殿エル・ハズネの衝撃は類例がない。世界遺産。
[世界遺産名:ペトラ、1985、文化遺産(i)(iii)(iv)]
バラ色の都市ペトラで冒険の旅を!

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