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英語教育重点校SELHi(セルハイ)って何?(2ページ目)

「確かな学力」の向上を目指した取り組みとして、高校で、英語教育を重点的に行う「スーパーイングリッシュランゲージハイスクール(SELHi)」の紹介です。

伊藤 敏雄

執筆者:伊藤 敏雄

学習・受験ガイド

「SELHi(セルハイ)」の取り組みとは?

高校の英語の授業といえば、単語のテストがあったり、予習として教科書の英文和訳をしたりと、しんどいことばかり。加えて、まったく英語はしゃべることができるようにならない……。何かと苦労した経験をした方が多いのではないでしょうか?

SELHiではよく研究や工夫がされていて、楽しく、わかりやすく英語が身につくような授業が行われています。ここで、その一例を紹介しましょう。

■シャドウイング(Shadowing)
シャドウイングは一般の音読とは違って、まるで「カエルの合唱」のように、聞こえた英語をほぼ同時に口にするのが特徴です。英語を聞きながら、“影(シャドウ)のようにぴったりと音の後”をついて英語を口にする方法なので、この名前がつきました。このシャドウイングの目的は、英語を逐一日本語化せずに「音」として認識できるようにすることです。

■オール・イングリッシュ(All English)
英語の授業を、すべて、あるいはほとんど“英語で”行うこと。あいさつや教師の説明だけでなく、生徒も自分の意見を英語で話す、まさに英語による英語の授業です。

■スピーキング(Speaking)
ディスカッション、ディベート、スピーチ、プレゼンテーションなど、とにかく英語を話すこと。

■イマージョン(Immersion)
英語で数学や歴史などの授業を行うこと。イマージョンには「浸す」という意味があって、英語にどっぷり浸って何かを勉強することからきています。

イマージョンの例:円の面積は、円周率(パイ)かける半径の2乗と等しい。このように英語で数学を学ぶことも。
イマージョンの例:「円の面積は、円周率(パイ)かける半径の2乗と等しい」。このように英語で数学を学ぶことも。


具体的な成果は?

SELHiの指定校になった高校は、海外留学や海外交流生の受け入れ、学外のスピーチコンテストへの参加、英検やTOEICなど外部テストの受験の割合が高くなっているそうです。

また指定校の中には、外国語大学や国際関係の学部への合格実績を成果としてあげている学校もあります。個々の学校の取り組みなど、詳しくは指定校のホームページに掲載されているので気になる高校があったら見て下さい。

海外留学は、渡航費用や滞在費用など、ちょっと敷居が高い話。ですが、高校が海外から交流生を受け入れている場合はチャンス。語学を学ぶ上で交流生と話す機会は、もっとも手軽でしかも抜群の効果が期待できるから。

SELHiの高校に進学したら、将来お子さんが外国人のお友達をなんてことがあるかもしれませんね。



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<関連リンク>
高校情報 日本の学校
高校情報MAP まなびどっとこむ(中央出版)
平成18年度スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール(SELHi)指定校一覧 文部科学省
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