高校といえば、大学進学を重視した普通科が一般的ですね。しかし、最近「総合学科」という聞き慣れない学科の高校が増加中。今回は、個性と主体性を尊重する「総合学科」の秘密に迫ります。

総合学科は選択科目の宝庫

総合学科は簡単に言ってしまえば、普通科と専門学科を足して2でわったようなもの。多様化する高校生のニーズに応えるためにつくられました。

総合学科は、普通科、専門学科に並ぶ新たな学科として平成6年度から設置が始まり、その数は現在(平成17年度)で300校近くにのぼります。授業は必修のものと選択のものがあり、授業のとり方に限ってみれば高校というよりは大学に近いと考えたほうが適切かもしれません。

文部科学省によると「総合学科は、幅広い選択科目の中から生徒が自分で科目を選択し学び、生徒の個性を生かした主体的な学習を重視すること」や「将来の職業選択を視野に入れた自己の進路への自覚を深めさせる学習を重視すること」を目標としています。

総合学科で受けられる授業には次のようなものがあります。

総合学科の授業 科目例や内容
高等学校必修科目 高等学校学習指導要領によりすべての生徒に履修させることとされている科目。
原則履修科目 「産業社会と人間」、「情報に関する基礎的科目」及び「課題研究」など、総合学科の生徒に原則として履修される科目。
総合選択科目 情報、福祉サービス、生活文化、環境科学、体育・健康など、生徒が自己の興味・関心、進路等に基づき選択して履修する科目。
自由選択科目 学校において必要に応じ開設される科目。

■高等学校必修科目
「国語総合」「世界史」「数学基礎」「英語1」などで、普通科、総合学科に限らず、高校で必修となっている科目です。

■原則履修科目
総合学科では必ず履修しなければいけない科目です。「産業社会と人間」など、職業選択を視野に入れた、将来の進路への自覚を深めさせるための科目です。

■総合選択科目・自由選択科目
総合学科の一番の特徴で、様々な分野の中から、生徒が自己の興味・関心、進路等に基づき選択して履修する科目です。例えば、「コンピュータグラフィック」「マーケティング」「フランス語」「ハングル入門」「会計実務」「デザイン史」「茶と華」など、普通科の高校では学べない興味深そうな科目ばかりです。

このように総合学科では、「数学」「社会科」だけでなく、自分の興味や進路にあった教科書には載っていない生きた知識も学べるのが特徴です。

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