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08年度公立中高一貫校実質倍率ランキング(2ページ目)

東京7校、埼玉2校、千葉2校の公立中高一貫校の実質倍率ランキング(状況)。男女別、一般枠、帰国枠など入試の種別でも実質倍率を明記。08年4月開設の県立千葉中や都立武蔵、立川国際の実質倍率の詳細も。

野倉 学

執筆者:野倉 学

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東京都 女子(実質倍率ランキング)

平均実質倍率9.2

1位 立川国際 一般枠 募集人員65 受検者数1105 合格者数65 実質倍率17.0

2位 武蔵 一般枠 募集人員60 受検者数913 合格者数60 実質倍率15.2

3位 九段 区分B 募集人員40 受検者数404 合格者数40 実質倍率10.1

4位 白鴎 一般枠 募集人員75 受検者数687 合格者数75 実質倍率9.2

5位 桜修館 一般枠 募集人員80 受検者数629 合格者数80 実質倍率7.9

6位 白鴎 特別枠 募集人員AB計16 受検者数34 合格者数5 実質倍率6.8

7位 両国 一般枠 募集人員60 受検者数389 合格者数60 実質倍率6.5

8位 小石川 一般枠 募集人員79 受検者数502 合格者数79 実質倍率6.4

9位 九段  区分A 募集人員40 受検者数65 合格者数40 実質倍率1.6

10位 立川国際 帰国枠 募集人員男女30 受検者数21 合格者数13 実質倍率1.6

11位 小石川 特別枠 募集人員男女 5以内 受検者数1 合格者数1 実質倍率1.0

東京都では、男女とも実質倍率上位3校は二桁台、または二桁に迫る高倍率。公立中高一貫校は全て共学校で、なかでも女子の受検者は、私立入試(共学校)と同じく男子を大きく上回っており、全体的に合格するのが厳しい状況になっています。

08年開校の都立武蔵と立川国際は、男女とも上位2校に上がっていますが、その順位は男女逆で、男子の1位は都立武蔵、女子は立川国際となりました。この背景には、部活指導に熱心な姿勢を見せ、伝統的に文武両道を掲げる都立武蔵と、英語教育・国際理解に重点を置いた立川国際という、教育の特色の相違があることもうかがえます。

このほか、小石川、白鴎、両国、桜修館でも男女で倍率順位が異なっており、これもやはり校風や教育の特色が関係しているものと考えられます。都立校らしい鷹揚さや開放的な雰囲気のある小石川、学習・生活指導ともに厳しくキャリア教育にも力を入れている両国、論理的思考力・国語力・コミュニケーション力などの育成を目標に掲げる桜修館、母体校の伝統的なスローガン「予習は命」を継承し、予習を前提とした授業を展開する白鴎……。

公立中高一貫校ではそれぞれ教育の特色を打ち出しているので、これらの学校に限らず、志望校選びは事前によく検討することが大切です。

次ページは埼玉(市立浦和中、伊奈学園)、千葉(県立千葉中、市立稲毛)の実質倍率状況の詳細
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