2012年度入試国立中学 実質倍率
県立千葉中学校など公立中高一貫校の開校が国立中学の入試にも大きく影響 |
その要因を挙げると、千葉大附の場合、近隣に公立中高一貫校の目玉、県立千葉中学校が2008年に開校したことや、その県立千葉中学校の入試日程と違うことから併願を考える層が増加したことです。横浜国大附属横浜の場合は、神奈川県の連携型中高一貫教育校として、県立光陵高校との連携を開始したことが、倍率の大幅増の要因となっています(光陵高校への連携生徒受け入れは2012年度から)。
また、東京大附の場合、千葉大附同様に近隣の中央線沿線沿いに公立中高一貫校の都立武蔵高等学校附属中学校や都立立川国際中等教育学校が2008年4月に開校したことで、中学受験のさらなる一般化が進みました。東京大附の選抜方法が、私立中学入試の国語、算数、理科、社会のような主要4教科型と異なり、「適性検査、作文、実技」等で行うもので、公立中高一貫校と同類の選抜方法です。よって、国立の東京大附以外に公立中高一貫校を志望校として選択でき、受験が検討しやすくなったといったことが挙げられます。
2012年度入試国立中学 実質倍率ランキング
【男子】
1位 千葉大附 10.1(7.4)
2位 横浜国大横浜 9.8(6.9)
3位 筑波大附 6.3(5.6)
4位 埼玉大附属 6.2(非公表)
5位 東京大附 5.4(5.5)
【女子】
1位 千葉大附 9.4(6.4)
2位 埼玉大附属 6.3(非公表)
3位 横浜国大横浜 6.6(3.7)
4位 お茶の水女子大附 6.5(8.3)
5位 東京大附 5.2(6.5))
※上記は全て一般入試での志願者数。単位は名。( )内の数字は前年度の志願者数。補欠者数、繰り上げ合格者数は含まない。学大国際は男女毎の倍率は不明
次回は国立中学の「筑波大学附属駒場中学校、筑波大学附属中学校の徹底研究」をご紹介します。
<関連リンク>
中学受験(東京)より詳しい東京の中学受験情報はこちらへ
中学受験入試について(試験・面接など)