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Momma says...ママがいつも言っていたのは

トム・ハンクスがアメリカ史を駆け抜けるコメディードラマ『フォレスト・ガンプ』より、様々な困難の局面でフォレストを支えた母、ミセス・ガンプの力強いアドバイス語録をご紹介します。

執筆者:尾崎 佳加


Momma always says
there's an awful lot you could tell about a person by their shoes.
Where they're going. Where they've been.
ママはいつも言っていた
靴をみたらその人のことがたくさんわかるって
これからどこへ行くのか、どこから来たのか


Forrest Gump (94)
『フォレスト・ガンプ』
昼下がりのバス停。居合わせた人々の迷惑もおかまいなく、自分の半生を語り始める青年フォレスト・ガンプ。軽度の知能障害を持つ彼の過去は、けして楽しいことばかりではなかったはず。でも、彼はとてもおおらかで前向きな姿勢で生きています。
様々な困難に出くわすたび、フォレストを支えてくれたのは母、ミセス・ガンプの言葉でした。惜しみない母の愛を受けたフォレストの心の中には、聞く人にも勇気を与えてくれる、ミセス・ガンプのあたたかな言葉がたくさん詰まっていました。

You're no different than anybody else is.
あなたはみんなと同じ 変わったところなんて一つもないのよ

幼少の頃、フォレストは曲がった背骨を矯正するため、両足にギブスをはめていました。ハンディーキャップを二重に抱える息子を勇気づけるため、ミセス・ガンプはこう言います。

Don't ever let anybody tell you they're better than you, Forrest.
だれにもあなたの悪口を言わせてはだめよ
If God intended everybody to be the same, he'd have given us all braces on our legs.
もし神が平等なら、みんなにもギブスを与えたでしょう

普通の母親なら、「神が平等ならフォレストに健康を与えたでしょう」と言うところ。でも、ミセス・ガンプがこう表現したのは、フォレストの運命が他に比べて決して劣らないことを本人におしえるためだったのではないでしょうか。

それを裏付けるように、小学校への入学を控えたフォレストを連れ、ミセス・ガンプが訪れたのはとある名門校。普通の子どもでも入学するのが困難と思われる学校で、ミセス・ガンプは校長に向かい、フォレストにここで教育を受けさせるべきと熱弁をふるっています。

We're all different, Mr. Hancock. What does normal mean, anyway?
みな、それぞれ個性があります そもそも、普通とはどういう意味でしょう
He might be a bit on the slow side, but my boy Forrest is going to get the
息子は他の子たちに遅れをとっているかもしれません 
same opportunities as everyone else. He's not going to some special school
でも、それは他の子たちと同じ機会を得られない理由にならないのでは?
to learn to how to re-tread tires.
私は息子を特別学校に通わせ、タイヤの修理工にするつもりはありません

極端な主張にも聞こえますが、ミセス・ガンプの言う通り、ここでフォレストを「特別」扱いすることは、先の人生においても様々なことを選択するときに「妥協」を選んでしまいかねません。まさに、邦題サブタイトルの一期一会。息子に可能な限りの公平な人生を与えたいという、母の決意は揺るぎないものでした。

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