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| 身近な愛の存在に気づかせてくれるハートフルドラマ『ラブ・アクチュアリー』。 |
新任のハンサムな英国首相の恋、親友の妻に対する愛情を押し殺す男、夫の浮気を疑いながら子どもたちの前で涙をのむ妻、最愛の妻の死を乗り越えようとする夫などなど、様々な苦い思いを胸に日々を送る大人たち。
クリスマスの夜、ほんの少しの勇気が胸にしまいこんでいた感情をあふれさせ、彼らはこれまで見えなかった身近な愛の存在に気づき始めます。自分の気持ち次第で人は幸せになることができると気づかせてくれる感動の作品です。
首相官邸、父子家庭、ショービジネス界にオフィスラブ。様々な環境でそれぞれの主人公の恋模様を描いているので、会話のバラエティーは実に豊富。難しい用語や複雑なストーリー展開もなく、楽しみながらたくさんの使える日常会話を習得することができます。舞台は英国なので、ブリティッシュイングリッシュを学習したい人におススメの作品です。
【英語の難易度】
★★☆☆☆（初級～中級レベル）
愛って、実は…
タイトルの『ラブ・アクチュアリー』（原題『LOVE ACTUALLY』）は、作品のテーマそのもの。愛に飢えた主人公たちに囁きかけるフレーズなのですが、タイトルのままだと文章的には不完全。では完全な文章はというと、実は作品中のヒュー・グラント演じる英国首相のセリフに隠されているのです。「世界に嫌気がさした時はいつも、ヒースロー空港を思い描く――」英国首相のナレーションで始まる冒頭部分では、到着ゲートで感動の再会を果たす人々の様子が無数に描かれています。父と息子、母と娘、夫と妻、彼と彼女、そして旧友たち。この世が憎しみと貪欲にまみれているというのが世論だとしても、僕の目にはそう映らないと語りかける首相。彼から見た世の中は、いつも……
Love actually is all around.
「愛は至るところに溢れている」
【ラブ アクチャリー イズ オーラランド】
actuallyは「実際に」の意味。意外なことを話すときや、周知の事実を改めて明言するときなどに使用します。All aroundは「あたり一面に」という意味。首相はこの信念を強く訴えかけるため、love is everywhere（愛はそこらじゅうにある）や、it's always there（いつもそこにある）と異なる表現でも愛の存在を明言しています。
【このように使用します】
Actually, chances are all around you.
「実際、チャンスはそこらじゅうに転がっている」
【作品データ】
邦題：ラブ・アクチュアリー（2004）
原題：Love Actually (2003)
ジャンル：ロマンス / コメディー
配給：UIP映画
監督：Richard Curtis リチャード・カーティス
キャスト：
Hugh Grant ヒュー・グラント（英国首相） / Liam Neeson リーアム・ニーソン（ダニエル）
Emma Thompson エマ・トンプソン（カレン） / Alan Rickman アラン・リックマン（ハリー）
Colin Firth コリン・ファース（ジェイミー） / Keira Knightley キーラ・ナイトレイ（ジュリエット）
Laura Linney ローラ・リニー（サラ） / Rowan Atkinson ローワン・アトキンソン（ルーファス）
Bill Nighy ビル・ナイ（ビリー） / Martine McCutcheon マルティン・マカッチョン（ナタリー）他
脚本：Richard Curtis リチャード・カーティス
URL:日本公式サイト / 米国オフィシャルサイト
