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ひたち海浜公園のネモフィラ畑! 青一色に染まる丘

茨城県にある国営ひたち海浜公園では、ゴールデンウイーク間近の時期に530万本もの華憐な青色の花・ネモフィラが咲き誇ります。丘全てが真っ青な花に埋め尽くされ、空と海の青色と合わさって青一色の世界を作り上げます。アクセスやイベント、他の見どころについても解説します!

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

国営ひたち海浜公園に咲き誇るネモフィラは春が見頃!

ひたち海浜公園のネモフィラ(1)

ネモフィラの青い花に覆われたひたち海浜公園のみはらしの丘(2019年5月4日撮影)

梅が有名な偕楽園で知られる水戸の近くにある国営ひたち海浜公園では、ゴールデンウイーク間近になると美しい青色の花、ネモフィラが丘一面を埋め尽くす……という他では見ることのない風景を楽しむことができます。

今回は、東京から公共交通機関で2時間もかからない場所にあり、日帰りでのお散歩にもぴったりな、国営ひたち海浜公園をご紹介します。

<目次>  

丘一面を青い花が埋め尽くします!

ひたち海浜公園のネモフィラ(2)

ネモフィラで一面青色に染まったひたち海浜公園のみはらしの丘(2019年5月4日撮影)

国営ひたち海浜公園Googleマップ)は、旧日本陸軍・水戸飛行場、第二次世界大戦後のアメリカ空軍・水戸対地射爆撃場だった場所をアメリカ軍からの返還後、国営の公園として整備したところです。1991年(平成3年)にオープンし、少しずつ拡張を重ねて現在ではおよそ215ヘクタールにも及ぶ広大な公園となりました。
 
ひたち海浜公園内の移動手段、シーサイドトレイン

ネモフィラが咲くみはらしの丘付近を走る園内の移動手段、シーサイドトレイン(2014年5月2日撮影)

公園内は7つのエリア(西口エリア、草原エリア、みはらしエリア、プレジャーガーデンエリア、樹林エリア、砂丘エリア、南口エリア)に分かれており、広い園内をまわるためにレンタサイクルや公園内を一周するシーサイドトレインなどが用意されています。

各エリアの特性に合わせてたくさんの種類の花が植えられており、春夏秋冬を通じてその季節折々の花を見ながらの散策が楽しめます。
 
ひたち海浜公園のネモフィラ(3)

ネモフィラの花。瑠璃唐草、ベイビーブルーアイズなどの別名がある美しい花です(2019年5月4日撮影)

ゴールデンウイーク間近の時期にひたち海浜公園で楽しめる花は、最初にも紹介したネモフィラという北アメリカ原産の花。ギリシャ語で「小森」を意味するnemosと「愛する」を意味するphileoの2つの言葉を組み合わせてできた名前とのこと。

薄い青色の花はかわいらしく、ベイビーブルーアイズ(赤ちゃんの青い瞳)や瑠璃唐草(るりからくさ)という別名も持っています。ひたち海浜公園のネモフィラはインシグニス・ブルーという品種が中心です(ネオフィラ、と名前を間違われることもありますが、正しくはネモフィラです)。
 

空の青、海の青と溶け込む青一色の丘!

ひたち海浜公園のネモフィラ(4)

ネモフィラの青い花と青空によるみはらしの丘の絶景(2019年5月4日撮影)

ひたち海浜公園では、みはらしエリアにあるみはらしの丘に約530万本のネモフィラが植えられています。

みはらしの丘は、ひたちなか市で一番標高が高く、太平洋を一望することができる素敵な場所。丘一面を埋め尽くすネモフィラが開花した時は、丘全体が薄い青色に染まります。
 
ひたち海浜公園のネモフィラ(5)

みはらしの丘のネモフィラ&太平洋の青&青空。まさに青に染まる絶景です!(2007年5月12日撮影)

晴れている日の青空と場所によっては太平洋の海の青色が合わさり、それぞれ趣の違う青色に染まる世界が広がります。

ひたち海浜公園では、 ネモフィラの花が見頃となる時期に毎年「ネモフィラ・ハーモニー」というイベントを開催しています。

ネモフィラの見頃は例年4月下旬~5月上旬ですが、その年の気候によって早くなったり、遅くなったりします。最新の開花情報はひたち海浜公園のWebサイトで更新されるため、こまめに確認すると良いでしょう。
 
ひたち海浜公園のネモフィラ(6)

青いネモフィラの花畑と青空。青色だけの世界が広がります(2019年5月4日撮影)

なおネモフィラは一年草の花のため、花が終わると全て刈り取ります。その後にはコスモスとコキア(ほうき草)が植えられますが、秋を迎えるとこのコスモスとコキアの花でみはらしの丘が真っ赤に染まります。この風景も絶景ですよ。
 

ひたち海浜公園では、ネモフィラ以外にも花の絶景が年中見られます!

ひたち海浜公園でネモフィラと一緒に見ることができる花たち

ネモフィラと一緒に見ることができる花たち。

左上:藤,右上:クリスマスローズ,左下:ウコン桜(2014年5月2日撮影)

右下:菜の花(2019年5月4日撮影)

ひたち海浜公園では、ネモフィラが見頃を迎える時期に他の花の風景も楽しむことができます。
 
ひたち海浜公園のチューリップ

ひたち海浜公園で楽しめるチューリップ。カラフルな模様が目にも鮮やかです(2010年5月3日撮影)

その年の気候にも左右されますが、藤やクリスマスローズ、遅咲きのウコン桜、菜の花やチューリップなどが見られます。訪れたときにそれぞれの花の開花状況を確認して見に行ってみると良いですね。

美しい青一色に染まる丘の風景が楽しめる国営ひたち海浜公園をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか? 首都圏からの交通事情も良い国営ひたち海浜公園のネモフィラをぜひ見に出かけてみてください。
 

国営ひたち海浜公園への行き方(電車、車)

地図:Googleマップ
アクセス:
<鉄道>
常磐線 特急ひたち/ときわ

ひたち海浜公園へのアクセスに便利な常磐線 特急 ひたち/ときわ。 上野・東京・品川から出発しています。

JR東日本 常磐線 勝田駅下車。茨城交通バス 海浜公園行きに乗車し、海浜公園西口または海浜公園南口下車。または勝田駅よりひたちなか海浜鉄道 湊線に乗車し、終点 阿字ヶ浦駅で下車。ネモフィラ・ハーモニー開催期間中のみ運行する無料シャトルバスでひたち海浜公園の海浜口まで行くことができます。

《便利なきっぷ》
・茨城交通の「勝田駅~海浜公園1日フリーきっぷ」は、勝田駅から海浜公園までの路線バスをフリー乗車できるチケット。
ひたち海浜公園の入場券付きチケットもあり、このチケットを使うと公園で入場券購入の列に並ぶことなくすぐに入場でき、バス往復と入場券を個別に支払うよりも安くなります。
・ひたちなか海浜鉄道の「海浜公園入園券付湊線1日フリー切符」は、勝田駅から阿字ヶ浦駅のフリー乗車とひたち海浜公園の入場券がセットされたチケット。こちらも鉄道往復と入場券を個別に支払うよりも安くなります。

<車>
常磐道 友部ジャンクションから北関東道を大洗方面へ。そのまま東水戸道路、常陸那珂有料道路を走って、ひたち海浜公園インターチェンジを出ます。

公園に隣接して西駐車場、南駐車場、海浜口駐車場があり、混雑が見込まれる時は公園周辺に複数の臨時駐車場が設けられます(いずれも有料)。
常陸那珂有料道路 常陸那珂港インターチェンジ

ひたち海浜公園インターチェンジから渋滞が続く時は、一つ先の常陸那珂港インターチェンジから回る方が少しだけ早くひたち海浜公園に到着できます。ひたち海浜公園は、右の県道57号線方面へ

ネモフィラが見頃の時の土曜・休日は早朝から混雑します。ゴールデンウイークと重なると開園前の時点で駐車場が満車となり、駐車場待ちの車の列がひたち海浜公園インターチェンジから東水戸道路まであふれることがあります。

その場合は1つ先の常陸那珂港インターチェンジから回り込んで臨時駐車場を目指すことで多少早く車を止めることができます。

国営ひたち海浜公園のWebサイトでは、駐車場の空き状況行き・帰りを含めた混雑時の迂回ルートを公開していますので、最新情報を確認する際に活用して下さい。

【関連記事】
【関連サイト】
「春の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで春の風景が楽しめる名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
「関東の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで関東地方の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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