エキスポカフェ・オーナーにして日本一の万博コレクター
白井達郎さんインタビュー!その2
カウンターにも太陽の塔のモニュメントや万博マーク、ロボットなどが所狭しと並びます。 |
「どうして万博ブームになったのかよくわからない」とおっしゃいましたが、漫画家の浦沢直樹さんの「20世紀少年」の影響なんかもあるんじゃないですか?
白井さん:
じつは「20世紀少年」の映画では、私の万博コレクションが小道具として使用されているんです。
ガイド:
え!?そうなんですか!?
白井さん:
映画の時代考証やロケには、当時のグッズや資料なんかも必要になってきますから。機会があれば映画を鑑賞して万博グッズを探してみてください。
ガイド:
ずいぶんとマニアックな映画の楽しみ方ですね(笑)挑戦してみます。しかし、そもそも白井さんが、万博コレクターになろうと思ったキッカケはなんですか?
万博グッズだけではなくて、サンダーバード1号のオブジェなんかも。万博が開催された70年当時の時代の空気感のようなものを感じます。 |
私は大阪府池田市に住んでいたのですが、小学校5年、11歳のときに千里丘陵で万博の開催が決定しました。建設中は自転車で何度も現場を見に行きましたよ。そして1970年、私が16歳のときに万博が開幕し、あちらこちらのパビリオンを見に行きまくったんです。
ガイド:
11歳から16歳まで。万博が出来る5年も前から万博のことを見ていたと。すごい環境ですね。
白井さん:
じつをいいますと、オープン当初は万博ってガラガラだったんです(笑)あまり人は来なかった。何度も何度もパビリオン巡りをしましたよ。それで夏休みになったら、万博でアルバイトを始めたんです。16歳の万博バイトは当時最年少スタッフでした。
ガイド:
万博でアルバイトまでしたんですか!?それは凄い……。
白井さん:
少年時代から万博を見てきましたから、万博が終わってからも、なんとなくグッズを集めていた……というのが今日の万博コレクションのキッカケですね。
ガイド:
なるほど。子供の頃からそういう「万博尽くし」の環境にいれば、そういうコレクターになっても不思議はないという気もしますね。