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新なにわ名物!たこ焼きようかんを食す!(3ページ目)

マニア絶賛!話題沸騰の大阪みやげが「なにわ名物いちびり庵」さんの「たこ焼きようかん」!大阪商人の遊び心と型破りの発想力がここに!ガイドが身をもって試食して開発秘話のインタビューも敢行しました!

執筆者:陸奥 賢

「なにわ名物 いちびり庵」突撃インタビュー!
たこ焼きようかん開発秘話!

戎橋筋商店街にある「いちびり庵」本店です。ちなみに「いちびる」とは「おもしろがる」という意味の大阪弁です。
「なにわ名物 いちびり庵」さんはお土産物の製造、販売会社で、本店は大阪ミナミにある戎橋筋商店街の中にあります。戎橋筋商店街は「戎橋」(阪神タイガースが優勝すると大騒ぎになる道頓堀川に架かっている橋です)から「なんば駅」までを連ねていて、いわば大阪ミナミのメインストリートともいうべき商店街。ガイドがさっそく「たこ焼きようかんについて教えて下さい」とアポイントをとると取材に応じてくれたのが「なにわ名物 いちびり庵」の専務取締役営業部長の福岡さん。

ガイド:
さっそくですが、たこ焼きようかんはいつ頃できたものですか?

インタビューにお答えくださった福岡さん。たこ焼きようかん開発にも携わったとか。なにわ商人といえば「コテコテ」なイメージがありますが、180度違うスマートかつ知的な話し振りが印象でした。
福岡さん:
2002年のGWから販売されました。今年のGWで丸6年になりますが、総計約30万個ほどを売り上げて、おかげさまで弊社最大のヒット商品となっております。

ガイド:
30万個ですか!? それはすごい数字ですね!しかし、いったいなぜたこ焼きようかんを作ろうと?

福岡さん:
日本全国にようかんはありますが、大阪らしいようかんというのが当時なかったんですね。そこで弊社のほうで大阪らしいようかんを作ろうと開発しました。

ガイド:
確かに「大阪らしい」といえばこれほど大阪らしいようかんはないですが、それにしてもディープな味ですよね……。

福岡さん:
じつはわたしも一口食べて受けつけませんでした。(笑)

ガイド:
ええっ!? そんな商品をなぜ!?

福岡さん:
遊び心ですね。大阪というのはやはりたこ焼きが有名ですし、お笑いにも熱い都市ですから。弊社が開発するお土産はそういう多種多様な大阪文化をパッケージして、皆さんにお持ち帰りしていただきたい……というのがコンセプトです。

これぞ素晴らしき大阪愛!
「なにわ伝統野菜」を用いたお土産開発なども!

「大阪べジせん」(税込525円)のおまけカードです。特別にシークレットカードを見せていただきましたが残念ながら顔出しはNG。一体どんなキャラなのか?知りたい方は大阪べジせんを箱買いしてみてください!
ガイド:
なんだか、お話を伺っていると、ただのウケ狙い商品だと思っていた「たこ焼きようかん」ですが、いろいろと深い意味合いが込められているんですね。

福岡さん:
たとえば京都には京野菜があるように、大阪にも大阪野菜、なにわ伝統野菜という郷土野菜があるのですが、全国的には認知度も低く、危機に瀕しています。そうした郷土野菜をもっと知っていただきたいと関連商品を開発しています。

ガイド:
どういったものですか?

最近とくに人気に火がついて売れているのがこちらの「たこ焼きライダー」(税込367円)のキーホルダー。カワイイ「ゆるキャラ」ですね~。
福岡さん:
大阪ベジせんといいますが、カレーせんべいに6種類のなにわ伝統野菜を練りこんでます。また野菜をキャラクター化して、おまけのカードも入ってます。5種類の野菜キャラはパッケージに記載されてますが、1種類だけシークレットがいて、カードを集めて楽しめるようにもなっています(笑)。

ガイド:
むむむ。インタビューする前は「たかがお土産」と思っていましたが、キャラクター化したり、シークレットカードを用意したりと、じつに大阪人らしい遊び心と智恵が込められてますね。それでいて「大阪野菜」にこだわるところが、深い郷土愛を感じさせます。

こちらは「大阪はぶらし」(1本税込420円)。「オトン専用」「オカン専用」「アンタ専用」「ウチ専用」と4種類あります。じつは大阪は歯ブラシ生産のメッカ(国内シェア60%以上)で、大阪が誇る地場産業の1つです。
福岡さん:
弊社では現在3000種類を越す大阪土産を扱っていますが、月に1つは新商品を開発して販売するようにしています。これからも素晴らしい大阪の魅力を発信するような名物土産を開発していきたいですね。

ガイド:
なるほど。いろいろとインタビューありがとうございました。

……というわけで、福岡さんの大阪愛に満ちあふれたコメントの数々に、大阪ガイドとしても深く感じ入りました。また「たこ焼きようかん」はネタでも冗談でもなんでもなく、「大阪らしさを追求した商品を開発したらこういう形になった」という、いたって真剣かつマジメなものだということもよく理解できました。

ちなみに「たこ焼きようかん」ですが、若者は遊び心で買っていって面白がるのですが、ご年配の方は「大阪だからそういうようかんがあって当然」と自然と買って食べて「さすが大阪のお土産は美味しいですね!」と高評価なのだとか。たこ焼きを食べなれている大阪人は違和感を感じるかも知れませんが、他府県の方には特に違和感もないようで、はまる人にははまる「美味しいようかん」でもあります。「総計30万個」という販売実績がそれを物語っています。

いずれにせよ、笑って、楽しめて、大阪らしさが満載の「たこ焼きようかん」は家族や職場でも良い話のネタになることまちがいなしです。大阪旅行のお帰りのさいには、ぜひとも「なにわ名物 いちびり庵」さんに立ち寄って「大阪人の遊び心と智恵」をお土産にしてください!

<DATA>
株式会社せのや「なにわ名物 いちびり庵」
  • 価格:たこ焼きようかん・税込399円

  • 場所:大阪市中央区難波1-7-2

  • 日時:10:30~21:00

  • 問合せ先:06-6211-0685

  • アクセス:大阪市営地下鉄「なんば駅」14番出口から徒歩約2分

  • 地図:Yahoo!地図情報

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