ミュンヘン/ミュンヘンのグルメ・レストラン・カフェ

ミュンヘンの朝食 白ソーセージ&白ビール(2ページ目)

ミュンヘン名物の白ソーセージ。これに甘いマスタード、ブレッツェル、白ビールを組合せたのが「ミュンヘンの朝食」です。新鮮で良質な白ソーセージは本当に美味しい!GWにドイツ旅行を計画中の方、必読です!

執筆者:カルカ 麻美

白ソーセージ150周年(?!)

ミュンヘン
ミュンヘンの中心地「マリエン広場」。白ソーセージはここで生まれた?!
最初の白ソーセージは、1857年2月22日に、ミュンヘンのマリエン広場に面したレストランで偶然誕生したという伝説があります。この説が正しいとすると、白ソーセージは今年150周年を迎えたことに。ここで、ちょっとこの伝説をご紹介しましょう。

マリエン広場にある「Zum ewigen Licht」というレストラン。時は2月、カーニバル真っ只中。たくさんのお客が来て、いつものように焼きソーセージを注文しました。ところが店主のゼップ・モーザー(Sepp Moser)は、ソーセージの肉を詰めるための羊の腸を、すでに使い切ってしまったことに気づきます。

もう注文は受けてしまったし、さて困った……ということで、彼はとっさに羊ではなく豚の腸に肉を詰めてしまいます。そして、これを普通に焼いたら皮がはちきれてしまうのではないかと恐れ、ソーセージを熱湯の中で温めてお客に出したところ、これが大好評。それ以来、白ソーセージはミュンヘンの人々に親しまれ、次第に世界中に知られる名物となったのでした。

……でもこの伝説の真相のほどは定かではありません。ゼップ・モーザーという肉職人も、「Zum ewigen Licht」というレストランも、当時実在したことは分かっています。でも白ソーセージが本当にこのように誕生したかというと、これは確かではないそう。

ミュンヘンではもっと前からこの種のソーセージが作られていたとか、フランスには14世紀にすでに似たような白いソーセージがあったとか、いろいろな説があります。ただ「ゼップ・モーザーが白ソーセージの生みの親」という説が最も知られていて、「ミュンヘンの白ソーセージ(Münchner Weißwurst)」が伝統的な地元名物として根付いているのは確か。多くのミュンヘン人は、これを誇りに思っています。

さて、次のページでは、ミュンヘン人がこだわる「白ソーセージの正しい食べ方」をご紹介します。“邪道”とされる食べ方もあるので、要チェックですよ!
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