中距離区間を往復する場合
ミュンヘンを拠点にして、中距離のニュルンベルクとシュトゥットガルトを往復してみます。こちらも各町に数日ずつ滞在。移動日数は4日間になります。このケースではいずれにしても、切符を買った方がジャーマンレイルパスよりずいぶん安い計算になります。
以下は、移動日数が6日間になるケース。
こちらも同じくSparpreisの切符を買った方がかなり安くなります。
子連れの場合は切符の方が安いケースが多い!
ドイツ鉄道では、14歳以下の子供は親同伴なら無料で電車に乗れます(詳しくはこちら)。ジャーマンレイルパス利用の場合は6歳から子供用のパスを買わなければならないため、子供連れで旅行される方は、普通の切符購入することも検討すると良いでしょう。この場合、往復切符のSparpreisだけでなく通常価格の片道切符をいくつか買っても、ジャーマンレイルパスより安くなるケースがけっこうあるのです。以下、ミュンヘン→ニュルンベルク→ヴュルツブルク→シュトゥットガルト→ミュンヘンと周遊するプランで、料金比較してみましょう。
ここではSparpreisなどの割引切符ではなく、通常の片道切符を利用していますが、子供の分も買わなければならないジャーマンレイルパスより安いことが分かります。子供の数が増えれば増えるほど、通常の切符の方が割安になります。ただし無料で乗車できるのは14歳まで、ということを忘れずに。
ジャーマンレイルパスのメリット
現地の窓口で自分で切符を買ったり、インターネットで購入したりするには、英語やドイツ語が多少必要になってきます。そのため言葉に自信のない人にとっては、どちらが得かということより、「事前に日本からジャーマンレイルパスを買っていくことができる」ということが大きなメリットと言えます。また大幅に割引になるSparpreisを利用するには、3日以上前に切符を購入しなければならず、乗車日・時間も指定になっているため、事前に旅程をきっちり決めておかなければなりません。その点、ジャーマンレイルパスなら好きな日に好きな電車に乗ることができるので、その時の気分や状況で移動したいという人にはピッタリです。
その他、駅の窓口は混んでいることが多く、切符を買う手間と時間がかかります。時間を節約したい人には、やはり窓口の列に並ぶ必要のないジャーマンレイルパスが便利です。
自分の希望と予算、どのようなルートで回るか、移動距離はどれくらいか、また何人で同一行動するか、などの点を考慮して、ジャーマンレイルパスと切符のどちらを利用するか検討してみてくださいね。
※2007年1月現在 1ユーロ=155円
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