ときどき読者の方に、「ジャーマンレイルパスと普通に切符を買うのとでは、どちらの方が安いですか?」という質問をいただきます。これはケースによってずいぶん違ってくるので、なかなか見当も付かないことも多いでしょう。そこで今回は様々な例を挙げて、比較する際のヒントをご紹介します。

「ジャーマンレイルパス」とは

ICE
ジャーマンレイルパスは、ICEも乗り放題の便利なパス
ドイツ鉄道が乗り放題になるパスで、普通電車から最高速列車のICEまで利用できます(特別速いICE‐Sprinterは別途料金が必要)。4~10日間用まであり、有効期限は1ヶ月。このパスはフレキシータイプといって、1ヶ月の間に好きな日を選んで使用できるというもの。

Sバーン(都市近郊列車)もドイツ鉄道の運行なので、ジャーマンレイルパスで乗ることができますが、Uバーン(地下鉄)やトラム、バスは市営なので利用できません。またこのパスで、オーストリアのザルツブルク、スイスのバーゼルへも行けます。

ジャーマンレイルパスを持っていると、以下のような特典もあります。
  • ロマンチック街道古城街道を走る">ヨーロッパバスの乗車料金が60%割引

  • KD汽船会社の運行するライン河・モーゼル川の観光船の乗車料金が無料に


  • ジャーマンレイルパスの料金

    パスは日本国内の各旅行会社で購入できますが、ここでは通常の切符の価格と比較しやすいように、ドイツ鉄道が出しているユーロでの料金表を掲載します。※日本の旅行会社で出している円の価格は、為替レートの変動により随時変更があります。また旅行会社によって多少の金額の違いがあります。

    ジャーマンレイルパス料金表(2007年)
    ジャーマンレイルパス料金
    ※価格は全てユーロ

    パスと通常切符の料金比較

    ドイツ各地を周遊する場合は、ジャーマンレイルパスを利用した方が普通の切符を買うより安くなるケースがほとんどでしょう。ジャーマンレイルパスは、基本的にとてもお得なパスと言えます。

    ただ、ガイド記事「こう買えば電車の切符が安くなる!」で解説しているように、ドイツ鉄道の切符は3日前までに往復で買うと25%割引になるというサービス(Sparpreis シュパープライス)があります。さらに乗車日が週末にあたる場合、または行きと帰りが週末をはさむ場合は50%割引に。これらの割引往復切符は、同乗者(4人まで)は割引価格からさらに半額になるという仕組みです(詳細は上記ガイド記事をご参照ください)。

    この割引が適用される場合、つまり周遊ではなく一ヶ所を拠点にしてその都度往復する場合、ジャーマンレイルパスよりも切符を購入する方が安くなるケースがかなりあります。

    それでは次のページから、早速いろいろなパターンで料金比較をしていきましょう!