裕福な市民たちの手によって作られた福祉施設「聖霊養老院」
細長い尖った塔が目を引く「聖霊養老院」 (C) Lübeck und Travemünde Tourist-Service GmbH |
1976年には、ここに新たに老人ホームが作られました。聖霊養老院は13世紀から今日に至るまでずっと変わらず、貧困者や老人を受け入れる福祉施設として機能しているのです。
施設に併設されている教会も美しい (C) Lübeck und Travemünde Tourist-Service GmbH |
聖霊養老院 Heiligen-Geist-Hospital
住所:Am Koberg, Lübeck
Tel.:+49(0)451/ 1 22 20 40
開館時間:4―9月10:00~17:00 10―3月 毎日10:00~16:00
休館日:月曜
かわいらしい小さな家並み、これは一体何だろう?
かわいらしい低い家が立ち並び、裏庭に続く抜け道を出るとそこにはさらに小さな住居空間がある |
中世の時代、リューベックの町は急激に成長していったため、町の敷地が狭くなり家を建てる場所がなくなりました。そのため裕福な商人たちは、窮策として中庭に簡単な小屋のような家を作り、そこに従業員を住まわせたのです。400年以上も昔の小さな家々。このリューベックならではの風景はぜひ見ておきたいところ。主に大聖堂の近くにこのようなエリアが残っています。
中でも最も有名なのは、Füchtingshof(フュヒティングスホーフ)というアパート。17世紀にJohann Füchting(ヨハン・フュヒティング)という商人が、「財産の3分の1を貧しい人々のために」と遺書に残し、その資金で住居が建てられました。28の部屋には、今でもお年寄りたちが暮らしています。
【DATA】
フュヒティングスホーフ Füchtingshof
住所:Glockengießerstraße 25, Lübeck
歴史を少しでも知っているとさらに散策が楽しくなるリューベック。重厚なレンガの建物を見ながら、トラヴェ川と運河に囲まれた旧市街の石畳の坂道を歩いていると、活気あるハンザ商人たちの声が聞こえてきそうな気がします。
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