ドイツ/ドイツのグルメ・ビール・レストラン

その数5000種類! ビール大国ドイツ

ドイツには信じられないほど多くの種類のビールがあり、ドイツ人は本当によくビールを飲みます。ビール大国ドイツへ行ったらぜひいろいろ試してみて!でもその前に主な種類とその特徴を少し予習しておきましょう。

執筆者:カルカ 麻美

ドイツビールを全種類制覇するのにかかる年数は13年以上!

ドイツビール
5,000種類もあるドイツビール (写真提供:Deutscher Brauer-Bund e.V.)
ドイツビールは世界的に有名ですが、なんと約5,000種類ものビールが製造されていること、みなさんご存知でしたか? ドイツ全国に1,274のビール醸造所があり(2005年現在)、各醸造所が数種類のビールを製造しているので、その数は全部で5,000にもなるわけです。毎日違うビールを1種類ずつ飲み続けても、全部制覇するには13年以上かかる……と言えば、その数の多さが想像できるでしょうか? 町ごとに独自のビールがあり、行く先々で様々な味に出合えるドイツ。ビールファンでなくとも、ドイツに来たらいくつかの種類を味比べしてみたいですね。

1,274のビール醸造所のうち、約半数が南ドイツ・バイエルン州に存在する、というのもドイツのビール事情を知る上で重要なポイント。バイエルンオリジナルのビールがあり、他の地域より大きいビアグラスを使うことや、あの有名なビール祭り「オクトーバーフェスト」が開催されることなどから、バイエルンには独自のビール文化が根付いていることが分かります。

ドイツ国民のビール消費量は世界第3位

ドイツのビアホール
ドイツ人はビアホールで仲間と一緒にビールを飲むのが大好き
ドイツにはこれだけたくさんビールがあるのですから、ドイツ人のビール消費量も当然のことながら相当なものです。ドイツ国民一人当たりのビールの年間消費量は115.8リットルで、チェコ、アイルランドに次いで世界第3位(2004年現在)。ドイツ人女性の67%、男性では91%が、最低月1回はビールを飲むそうです。国民全体の約8割がビールを習慣的に飲む、というのもドイツがビール大国である証ですね。ちなみに水の年間消費量は134.8リットルで、ビールを少し上回る程度。ドイツ人は、水とあまり変わらない感覚でビールを飲んでいるんですね。 

それではさっそく次のページから、町ごとに味も色も違ういろいろなビールの特徴を探っていきましょう!
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