ベルリン/ベルリン基本情報

ベルリン(2)博物館島・宮殿・壁の跡

世界遺産に指定されている「博物館島」、ベルリン最大の華麗な「シャルロッテンブルク宮殿」、ベルリンの壁が残る「イーストサイド・ギャラリー」をご紹介します。今も残る旧東ドイツのかわいい信号も要チェック!

執筆者:カルカ 麻美

世界遺産の博物館島

ペルガモン博物館
博物館島内にある必見のペルガモン博物館
シュプレー川の中洲に5つの博物館が集まっていて、このエリアは「博物館島(Museumsinsel)」としてユネスコ世界遺産に指定されています。これらの博物館は、1930年までの100年間に建てられたもの。第2次世界大戦で70%が破壊されたためその修復と、東西分断のため東側と西側に分かれて保存されていた作品を新たに整理・分類しなおす作業が今でも続いています。そのため長期にわたり閉館しているところや、一時的に別の場所で展示されている作品もあるので、事前に最新情報を確認してから行くのがよいでしょう。

  • 旧博物館 Altes Museum ― 古代ギリシャの美術品など

  • 旧ナショナルギャラリー Alte Nationalgalerie ― 19世紀の絵画・彫刻

  • ボーデ博物館 Bodemuseum ― 彫刻コレクション・ビザンティン美術

  • ペルガモン博物館 Pergamonmuseum ― 古代コレクション・イスラム文化・西アジア文化

  • 新博物館 Neues Museum ― エジプト文化・先史と原始時代の文化
      ※現在再建中のため2008年まで閉鎖


  • 特に有名なのは「ペルガモン博物館」。古代ギリシャのペルガモンで発掘された「ゼウスの祭壇 Pergamon-Altar」(紀元前180~160年)、バビロニアの市壁の門「イシュタール門 Ischtar-Tor」(紀元前6世紀)などが再現されています。実際に祭壇の階段を上ったり、巨大な門をくぐったりすることができ、古代の都市の雰囲気を体感できるつくり。その壮大なスケールは大変インパクトがあり、紀元前に築かれた文化、当時の人々がすでに備えていた能力に驚かれることでしょう。オーディオガイド(日本語あり)を無料で貸し出してくれるのも嬉しいところです。

    【DATA】
    交通:S3、S5、S7、S75、S9「Hackescher Markt」駅
    <上記全博物館共通>
    開館時間:火~日曜 10~18時(木曜は~22時)
    休館:月曜  ※W杯開催期間(6/7~7/9)は月曜も10~18時まで開館
    料金:一般 8ユーロ  学生 4ユーロ  15歳以下 無料
        博物館島内の全ての博物館に入場できる共通券 一般 12ユーロ  学生 6ユーロ
        毎木曜日の閉館4時間前(18時以降)より入場無料
    ベルリン州立博物館公式サイト(英語・ドイツ語)の「Service」ページで開館情報などが確認できます。

    シャルロッテンブルク宮殿

    シャルロッテンブルク宮殿
    美しいバロック様式のシャルロッテンブルク宮殿
    町の西部にあるバロック様式のシャルロッテンブルク宮殿(Schloss Charlottenburg)。初代プロイセン国王フリードリッヒ1世の妻ゾフィー・シャルロッテの夏の離宮として、1695~1699年に建設されました。その後100年以上にわたり増築が繰り返され、高価な調度品や芸術であふれる豪華な宮殿に。第2次世界大戦中に大部分が破壊され、戦後再建されたのですが、戦時中別の場所に移され保管されていたオリジナルの貴重な絵画や家具を見ることができます。

    中でも必見なのは壁じゅうが中国磁器で埋め尽くされている「磁器の間(Porzellankabinett)」。当時、ヨーロッパではアジアの文化が流行っていたので、中国磁器が大量にコレクションされていました。他の部屋では日本の家具なども飾られています。

    【DATA】
    交通:バス109、145、210番で「Schloss Charlottenburg」停留所下車、徒歩3分
    開館時間:旧宮殿(Altes Schloss) 火~日曜 9~17時
           新翼宮(Neuer Flügel) 火~日曜 4-10月 10~17時  11-3月 11~17時
    休館:月曜
    料金:旧宮殿(メインの1階+2階 ガイドツアーのみ) 一般 8ユーロ  学生 5ユーロ
        旧宮殿(2階のみ ガイドなし) 一般 2ユーロ 学生 1.5ユーロ
        新翼宮(オーディオガイド) 一般 5ユーロ 学生 4ユーロ

    次のページでは、ベルリンの壁が残る「イーストサイド・ギャラリー」と、あの旧東ドイツの大人気信号機をご紹介!
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