様々な品種があるラベンダー
ひとくちにラベンダーといっても、様々な品種があるということをご存じでしたか?ラベンダー全体で、6つの系統に大きく分けられ、さらにその系統に、数種~数十種類ずつの品種が存在します。色も形も様々な品種があるラベンダー。イギリスのガーデンショーの会場で。 |
地中海沿岸地域が原産のものや、アルプスの高山地域で育つもの、葉からオイルを採るタイプや花からオイルを採るタイプなど、葉や花の特徴も実に様々です。ですから当然、香りのタイプも品種ごとに異なります。「ラベンダーを買って育ててみたけれど、イメージしていた香りと違った」という経験をされた方、いらっしゃいませんか?それは、イメージしていたものと、選んだ品種が違っていたからなのですね。
このように、たくさんの品種があるラベンダーの中から、相手のイメージや香りの好みピッタリな品種を選んで贈ったらきっと喜ばれるはず。
それでは、代表的な品種を紹介していきましょう。
イングリッシュラベンダー
正確に言うと、「イングリッシュラベンダー」という品種はないのですが、園芸業界では、切り花に向く‘濃紫3号’など、いくつかの品種の総称として使われています。シルバーかがった細葉で、あっさりとした姿をしたものが多いですが、地植えにして数年経つと、低木として存在感を発揮します。葉を指でこすると、フローラルがかったメントールといった感じの香りがします。「イングリッシュラベンダーから採ったオイルには、瘢痕形成作用があるケトン類という成分を含んでいるため 火傷の治療には効果的といわれています。」(大田花きウェブサイトより引用)とのこと。
これの兄弟の系統で、「ラバンジン」という系統のものもあります。「ラバンジンは”カンファー”成分の含有量が多いため、ラベンダーよりもシャープな香りに感じられます。」(大田花きウェブサイトより引用)とのことで、ラベンダーの中では、メントール系の香りが一番強い系統で、日本では、この香りを好む方が多いようです。
これらの系統の品種を育てる際に気をつけることは、高温多湿に若干弱いということ。しかし、最近特に暑くなってきた東京都心などでも、夏の置き場所(植栽位置)に気を使えば、問題ありません。
次のページでは、もうひとつの代表的な品種を紹介します!