あくまでもシンプルに
コッツウォルド地方の町では、ごく普通のお宅でも、家の前にちょっとしたお庭があって、それぞれに好きな植物を植え、いつもきれいに手入れされているということはご存知の方も多いでしょう。ですから、ごく小さな街を歩いているだけで、とても参考になることがたくさんあります。例えば、この写真。玄関脇の塀の部分にプランターを設けて、そこにラベンダーだけを植えています。こんな風にお庭がなくても、ちょっと植物が植えられる部分をつくるだけで、建物の雰囲気も変わりますね。
このようなスペースがあるとつい、いろいろなものを植えたくなってしまうのですが、ラベンダーに限っていえば、シンプルに、一種類で植えることがコツだといえます。こうすると、植物そのものも美しく見えるし、建物の美しさを引き立てる効果があります。また、玄関先や歩道沿いにラベンダーを植えると、道行く人を、見た目だけでなく、香りでも楽しませてくれる効果が期待できます。
白い構造物が映える
それから、今回の旅で、改めて発見したのは、「ラベンダーには白い構造物がよく映える。」ということでした。そういえば、ウィンブルドンのロゴマークでも、キリっと効果的に見えるラインや文字の色は白ですね。緑+紫+白は、お互いを引き立たせる組み合わせといえそうです。こちらは、バートンハウスガーデンというプライベートガーデンで見た、白いカップ型のプランターとの組み合わせ。
高貴なイメージの色でもある紫のラベンダーは、このように上品な形のオブジェと組み合わせることで、より、ゴージャスなイメージを演出するのに一役買っています。
シンプルが一番と知りつつも、「やっぱり他のお花と組み合わせてみたい!」という方は、次のページをご参考に。