根の張り具合に、決定的な差が!
幹の下部に見えるモヤシのようなものが、新しく出た根です。 |
モヤシのように、白く太く見えているのが新しく出た根で、このように太いものが2~3本新しく出てきていることがわかります。
毛細管のように細かい根が張り巡らされているのが、わかりますか? |
なぜ、こんなにまったく違う根になってしまったのでしょう?
植物の根は、土が乾いていると、水を求めて遠くへ伸びていこうとする性質があります。鉢の中のような、限られた範囲で生育している場合は、細かい根をたくさん出したほうが、水を吸い上げる能力が上がるので、細い根をたくさん出して、毛細管のように張り巡らせようとします。逆に、常に土が湿った状態では、根は、遠くへ伸びていく必要を感じず、生長をやめてしまいます。
根の張り具合が、枝葉の生長に影響する。
実は、この、根の張り具合の差が、先ほどの葉の大きさの差となって現れていたのです。地上部に出ている幹や枝を支えているのは、地下の根です。ですから、根の張りが良ければ、枝葉の生育が良くなります。逆に、根の張りが弱い場合は、地上部が大きくなりすぎると、自分の体を支えきれなくなってしまうため、植物自身が生長を抑制するようになります。それが、結果的に、枝葉の張りが良くないということにつながっているのです。
それでは、どのように水やりをすればよいのでしょう?