母の日には、いつもは高値のバラを思い切って… |
母の日にカーネーションを贈るのは、一説によると、この花が母性愛の象徴とされているからといわれていますが、この習慣はアメリカから伝わったようです。しかし、一口に母の日の「フラワーアレンジメント」と言っても、世界各国によって様々なスタイルがあります。たとえば、造形的で独創的なものからナチュラルなものまでスタイルに幅があり、日本から多くのフローリストが留学しているドイツのスタイルは、母の日といえば、赤いバラが主流のようですよ。
ドイツの母の日について
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なぜ高い? 母の日のカーネーション
日本でも、この時期、赤いカーネーションが盛んに売られるようになりますね。カーネーションは、普段、あまり高くないお花というイメージがありますが、この時期のカーネーション、少々高いと思いませんか? ガイドも子供の頃、母の日に、お小遣いを持ってカーネーションを買いに行ったら、お小遣いの範囲では1本しか買うことができず、苦い思いをした経験があります。皆さんもご存知の通り、生花の価格は、野菜などと同様の「セリ」によって決まります。ですから、その時の需要に対して供給が少なければ、価格が上がり、供給に対して需要が少なければ、価格は下がるわけです。カーネーションは、他のお花に対して、生産が少ないわけではありませんが、それでもこの時期にだけ需要が極端に跳ね上がってしまうため、普段の何倍もの値段がついてしまうという現象が起こるのです。
雄弁なバラに語らせる
母の日のカーネーションは、主に赤が主流ですが、その花言葉は「愛を信じる」。聖母マリアと馴染み深いエピソードをもつうえに、そのような花言葉をもつカーネーションは母の日に適した花ともいえます。ちなみに、白は「私の愛は生きている」、ピンクは「熱愛」という花言葉を持っています。同様に、バラをいざ贈るときも、花言葉を意識して贈ってみてもいいでしょう。バラの持つ花言葉の数は、どの花よりも多く、花の色や開き方などによって、それぞれつけられています。
例えば、お母様へ贈る場合は、「感謝」という花言葉を持つ、ダークピンクのバラを使ったアレンジメントはいかがですか? また、お姑さんへ贈る場合は、「心からの尊敬」という花言葉を持つ、白いバラを使ったブーケなどもおススメです。
母親という身近な存在に改めて感謝の気持ちを伝えるのは気恥ずかしいという方に、また、いつもはしっくりいかないお姑さんとの距離を縮めたいけれど……という方に代わって、母の日のバラがしっかりと気持ちを伝えてくれることでしょう。
花言葉をチェック
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