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梅雨は危険! 食中毒を避けるお弁当づくり

一般家庭での発生率も意外と高い食中毒。お弁当は愛している人に食べさせるだけあってとても心配ですよね。ではお弁当を作る際のポイントやコツは?にお答えします。ユニークなおにぎり弁当容器もご紹介!

執筆者:伊庭 澄子

文章:伊庭 澄子(All About「お弁当」旧ガイド)

食中毒の発生は意外にも家庭が多い!

食中毒
あなたの作るお弁当が食中毒の原因になるかも!?

食中毒が発生して新聞紙上をにぎわすのはたいてい学校、仕出し屋、旅館、ホテルなど。ですが、意外にも一般家庭での発生も多いのです。

平成12年 厚生省発表の食中毒統計によると、食中毒の発生率は、第1位が飲食店、第2位は家庭 第3位は旅館の順で高いと発表されています。

食中毒は1年中発生しています。が、やはり暑い季節(6月から10月の間)に集中し、1年間に起こる件数の約7割が発生しています。そのなかでも7月から10月の4ヶ月がピークで8月がもっとも多くなります。梅雨に入るこれからの季節、食中毒には油断大敵です。

愛情を込めて作ったお弁当が原因で大切な人が食中毒になったのでは、悲しいですよね……。

お弁当でよく発生する食中毒のタイプと菌が増殖する温度。

食中毒
この時期のお弁当づくりこそ腕のみせどころ!!
食中毒は細菌感染によるもの、毒きのこやふぐの毒に含まれる自然毒などに分類されます。そして原因物質がわかったもののうち、約90%は細菌感染による食中毒です。

主な細菌の種類とその細菌が含まれる可能性のある料理は以下のように分類できます。

・ブドウ球菌(盛り付け料理、おにぎり、弁当、ちらしずし)
・腸炎ビブリオ(魚貝類、刺身、すし、野菜の一夜づけ)
・サルモネラ菌、O-157(食肉、卵、畜産食品)
・カンピロバクター、病原性大腸菌(食肉)

これらは主に、吐き気・嘔吐・腹痛・下痢などの症状を起こします。

体調の悪い人、子供、お年寄りなどの体の弱い人にかかると命にかかわえう事態にいたることもあるので、やはりこの時期は特に細心の注意が必要となります。

一般に細菌は 37度前後が発育の温度 ですが、10度から60度までは細菌は増殖します。したがって、お弁当を作るときは、この温度を避ける調理が大切です。加熱する際は65度以上を、保存する場合は5度以下の冷却で、が重要となります。


では、次のページにて
■お弁当を作るコツとポイントと面白くて衛生的におにぎりを作る容器を紹介いたします!
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