暮らしのマナー/食事・テーブルマナー

レストランでのマナー! 入店から座り方まで

レストランマナーを改めておさらいしましょう。レストランでのお行儀は、テーブルマナーだけを見られているのではありません。あなたが入店した時から、お店の方、そしてお連れの方にだって観察されているのです。着席時やバッグの扱い等のマナーをご紹介します。

諏内 えみ

執筆者:諏内 えみ

暮らしのマナーガイド

レストランでのマナーは、入店した時から意識するもの

レストランマナー入店から着席まで

レストランマナー入店から着席まで

レストランでのお行儀は、お食事の頂き方、いわゆるテーブルマナーだけを見られているのではありません。

あなたがお店に到着し、ドアを一歩入ったその時から、お店の方、そしてお連れの方にだって観察されているのです。

<目次>
   

レストランマナー1:入店時の第一印象が大事

レストランマナー......入店から着席まで

お店の方に笑顔で接することで、あなたの緊張もほぐれ、お食事の時間を楽しめることでしょう

男性とご一緒に入店したとしましょう。お店の方がドアを開けて下さっても、お連れの男性が開けて下さっても、女性のあなたは堂々と且つエレガントに先に入って下さい。『エスコート慣れした素敵な女性』というファーストインプレッションで、この後のお店の方の対応も違ってくるはずです。

でも、気をつけて! 「予約しました○○です。」このセリフは男性にお任せ下さいね。但し、「いらっしゃいませ」や「こんばんは。ようこそお越し下さいました」の言葉には、にこやかに「こんばんは」と返したり、美しい微笑みで会釈するのがマナーですね。

さて、リザーブして頂いている席までは、お店の方が誘導してくれますので、ここでもあなたが先に歩きましょう。もっとカジュアルで席までのご案内がないお店の場合などは、男性が先に歩いてエスコートするのが通常です。その際にも、お迎え頂いているお店の方には軽く会釈を。
 

レストランマナー2:座り方があなたの価値を決める

■上席は、あなたが決めて!
テーブルに到着後、「どちら側に座る?」などと、なかなか決められないのは見苦しいもの。通常、女性は壁側のソファ席や、もし景色や夜景の美しい場所でしたら、良く見える側の席、ですね。
着席時のマナー

着席の位置は状況に合わせてフレキシブルに対応

でも、「日差しが強くてまぶしい」とか、「明るすぎて小じわが見えすぎてしまう……」などの際には、席を替えて頂いてOK。2~3時間も憂鬱な気持ちでお食事をしていたら、せっかくのお料理もおいしく感じませんから。その時も男性からお店の方に伝えてもらって下さいね。


■エレガントな座り方があなたの価値を決める
あなたのニーズに適うお席にご案内されたら、椅子を引いて下さる方に極く軽い会釈で着席です。基本的に、椅子の左側から出入りするのが通常ではありますが、お店の創りやスペースにより、ケースバイケースになりますので、あまり神経質になる必要はありません。

椅子の前に進んだら、テーブルの近くにお立ち下さい。お店の方が椅子を押して下さり、あなたの脚に触れましたら、ゆっくりお掛け下さいね。もし、あなたの立たれた位置がテーブルから離れてしまっていると、一度座った後に、更にまた椅子を動かさなければならず、『慣れてない』マイナス印象となってしまいます。座った時に、ご自分とテーブルとの間が握りこぶし1つか2つ分空くよう、練習なさるのも良いかもしれませんね。
テーブルでのマナー

お食事中、足を組むのは避けましょう。揃えて

 
 
■レストランでの座り姿に自信はありますか?
向かいに座っていらっしゃるお連れの方からは見えないと思って、脚への意識がおろそかになってはいませんか? 意外にも、お店の方からは丸見えだったりすることがよくあるのです。お行儀良くない脚は、上半身の姿勢にも影響します。せっかくエレガントに着席したのですから、最後までどうぞそのままエレガントに!

また、お食事の合間の手の位置はいかがでしょう? 頬杖や肘をついたり、腕組みなどは頂けませんね。それから特に男性の方、手はテーブルの上に出しておくのがマナーです。これは昔、テーブルの下に武器を隠し持っていないことを意味したり、女性に失礼な事などしていませんよ、というアピールでもあったのです。ご用心!
 

レストランマナー3:バッグや手荷物の扱いはスマートに

バッグは椅子の後ろに

ホテルやレストランによっては、クロークに預けてしまうのも得策です


■あなたのハンドバッグ、どこに置くのが正解?
エレガントに着席したら、バッグはどちらに置いていますか? 小ぶりな物でしたら椅子の後ろ。ケリーのように底に鋲付きのバッグでしたら、ご自分の左側の足元に置きましょう。それぞれの方の左側からの出入りを考えると、右側に置いた場合、お隣の方の出入りの邪魔になってしまいますので。

サービスの行き届いたお店ですと、「よろしければ、バッグはこちらにどうぞ」とスツールや空いている椅子などにすすめて下さいます。女性にとっては、こちらが一番嬉しいのかもしれませんね。

ところで、椅子の背にバッグを吊り下げている方を時々お見受けしますが、これはお料理のサービス時、邪魔になりますのでお避け下さい。もちろん、大きなバッグやお荷物は事前にクロークなどに預けておくのが正解です。

それから、これもたまに見かけるのですが、バッグは決してテーブルの上に置かないこと。テーブルクロスは「お皿」、と考えますので、「あなたは洗面台にも置くバッグを、お食事するテーブルクロスの上に置くの!?」と嫌がられます。着席なさる時や席を離れる時の、ほんの一瞬でもなさらぬよう!


■テーブルに、これもうっかり置いていませんか?
また、携帯電話をテーブルの上に置いておく、というのも頂けません。もちろん、メニューを持ってきて頂いているのに、携帯ばかり見てなかなか開かない、とか、温かいお食事が運ばれているのに、メールに没頭、などは問題外ですよ。

また、意外とうっかり置いてしまうのが、ハンカチ。ナプキンが用意されているレストランでは、そちらを使うのがマナーです。ご自分のハンカチを使うのは、「こんなナプキン使えない」という意味となり、大変失礼となりますのでご注意を!


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