8ヵ国に隣接するオーストリアの魅力
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欧州での隣国間移動なら鉄道が便利だ |
オーストリアにロングステイをする日本人夫婦の特徴に、
旅慣れているという共通項があります。欧州では、幼少のころより多言語教育が徹底しているため、たとえドイツ語圏やフランス語圏であっても、ほとんどの場面で英語が通じますから、滞在に不自由がありません。滞在中は鉄道で旅をしたり、ほかの地域にも足を延ばして滞在を楽しむなど、「ゼーフェルトを拠点に、欧州のロングステイや鉄道旅を楽しんでいる」と、
チロル州観光局日本担当オフィスの飛田浩一さんは語ります。
オーストリアは、地勢的にも魅力があります。
8ヵ国に隣接、まさにアルペン・チロルの中央ともいえる地の利で、鉄道、自動車のアクセスがよく、イタリア国境まで車で40分、空の玄関口となるドイツのミュンヘンまでは、電車で2時間の距離なのです。オーストリアの首都ウィーンは、日本からの直行便が就航していますが、インスブルックやザルツブルクの空港へは、欧州域内からの乗り継ぎとなります。
アルペンルートのゲートウェイ ミュンヘン&チューリッヒ空港
チロル滞在、およびアルペンルートの旅の始点・終点となる、おすすめの2空港を紹介します。
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ミュンヘン国際空港 |
自動チェックイン化が進むルフトハンザのCIカウンター |
ミュンヘン国際空港フランツ・ヨーゼフ・シュトラウス空港は、ドイツ最大の航空会社
ルフトハンザドイツ航空がターミナル建設に参画したこともあり、ミニマムコネクティングタイム(最低乗継時間)がわずか30分という使い勝手のよさ。空港地下には、
ドイツ鉄道DBの都市近郊列車
Sバーンが乗り入れているため、ミュンヘン中央駅にもアクセスがよく、国際列車への乗り継ぎも同日のうちに可能です。
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チューリッヒ国際空港 |
ビジネストリップの利用も多いチューリッヒはスイスのハブ空港をめざす |
世界の金融都市スイス・チューリッヒにある
チューリッヒ国際空港は、中規模空港ならではの利便性の高さから、乗継やイミグレーションが迅速で利用しやすいのが特徴。空港内には、JTなど世界の煙草メーカーと共同で設置したスモーキングルームが22室、空港駅にも直結しており、スイスのハブ空港になっています。成田とデイリーで結ぶ
スイス・インターナショナル・エアラインズが就航していることもあり、欧州のなかでも日本人利用者が比較的多い空港のひとつです。
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ロングステイで極めたい!ヨーロッパ鉄道旅■
注目度120%ヨーロッパ・アルペンルート
近ごろのユーロ高で、欧州ロングステイを躊躇しているひとも少なくないでしょう。税負担の高い欧州では、自炊をしたり、鉄道を利用して、賢くロングステイをするのがおすすめです。なお、オーストリアの査証免除滞在許可期間は、3ヵ月です。