ロングステイ/ヨーロッパでロングステイ

欧州アルプス・チロル地方でロングステイ(4ページ目)

「アルプスのハート」という可愛らしい異名をもつオーストリア・チロル地方でロングステイを楽しむ日本人がいます。欧州シリーズ第3弾は、欧州アルプスでのロングステイ事情を特集します。

千葉 千枝子

執筆者:千葉 千枝子

旅行ガイド

8ヵ国に隣接するオーストリアの魅力

国際列車
欧州での隣国間移動なら鉄道が便利だ
オーストリアにロングステイをする日本人夫婦の特徴に、旅慣れているという共通項があります。欧州では、幼少のころより多言語教育が徹底しているため、たとえドイツ語圏やフランス語圏であっても、ほとんどの場面で英語が通じますから、滞在に不自由がありません。滞在中は鉄道で旅をしたり、ほかの地域にも足を延ばして滞在を楽しむなど、「ゼーフェルトを拠点に、欧州のロングステイや鉄道旅を楽しんでいる」と、チロル州観光局日本担当オフィスの飛田浩一さんは語ります。

オーストリアは、地勢的にも魅力があります。8ヵ国に隣接、まさにアルペン・チロルの中央ともいえる地の利で、鉄道、自動車のアクセスがよく、イタリア国境まで車で40分、空の玄関口となるドイツのミュンヘンまでは、電車で2時間の距離なのです。オーストリアの首都ウィーンは、日本からの直行便が就航していますが、インスブルックやザルツブルクの空港へは、欧州域内からの乗り継ぎとなります。

アルペンルートのゲートウェイ ミュンヘン&チューリッヒ空港

チロル滞在、およびアルペンルートの旅の始点・終点となる、おすすめの2空港を紹介します。

ミュンヘン国際空港
ルフトハンザ
自動チェックイン化が進むルフトハンザのCIカウンター
ミュンヘン国際空港フランツ・ヨーゼフ・シュトラウス空港は、ドイツ最大の航空会社ルフトハンザドイツ航空がターミナル建設に参画したこともあり、ミニマムコネクティングタイム(最低乗継時間)がわずか30分という使い勝手のよさ。空港地下には、ドイツ鉄道DBの都市近郊列車Sバーンが乗り入れているため、ミュンヘン中央駅にもアクセスがよく、国際列車への乗り継ぎも同日のうちに可能です。

チューリッヒ国際空港
スイスintl
ビジネストリップの利用も多いチューリッヒはスイスのハブ空港をめざす
世界の金融都市スイス・チューリッヒにあるチューリッヒ国際空港は、中規模空港ならではの利便性の高さから、乗継やイミグレーションが迅速で利用しやすいのが特徴。空港内には、JTなど世界の煙草メーカーと共同で設置したスモーキングルームが22室、空港駅にも直結しており、スイスのハブ空港になっています。成田とデイリーで結ぶスイス・インターナショナル・エアラインズが就航していることもあり、欧州のなかでも日本人利用者が比較的多い空港のひとつです。

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近ごろのユーロ高で、欧州ロングステイを躊躇しているひとも少なくないでしょう。税負担の高い欧州では、自炊をしたり、鉄道を利用して、賢くロングステイをするのがおすすめです。なお、オーストリアの査証免除滞在許可期間は、3ヵ月です。
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