今回は、微笑みの国・タイで、ケア・マネージャーつきのロングステイ施設を提供する企業をリポート。温暖な地で、療養を兼ねたロングステイをしたい。老いた親を連れて長期滞在に臨みたい。そうした声にこたえるために、日泰の架け橋として、定年後をタイのロングステイ事業にかける日本人男性を、あわせてウォッチします。
「微笑みの国」タイでもてなしの心を
エキゾチックなタイの民族舞踊も小乗仏教になぞられたものが多い (c)ASEAN-Japan Centre |
国土全体が熱帯性気候に属し、年間の平均気温は約29度。雨季と乾季があります。多量の雨と太陽が降り注ぐ湿潤な大地では、稲作がさかんで、人口の約8割が農村部の住人です。
また、タイは敬虔な仏教徒の国として知られており、男子であれば、「生涯一度は仏門に入り修業をするのが慣わし」といわれるほどのお国柄。朝の托鉢から始まり、仏教の教えは日々の生活の随所に見受けられます。
別名「微笑みの国」と称され、心やさしいタイ人の気質に、居心地のよさを感じて、ロングステイを決意する日本人がこのところ増えはじめています。
ロングステイの滞在先として人気なのは、首都バンコクをはじめ、タイ第二の都市チェンマイ、近ごろでは、王室の避暑地として知られるホアヒンなども注目されています。ことバンコクへは、成田をはじめ国内の主要空港から、ほぼ毎日直行便が就航しているので、行きやすさを感じる人が多いようです。
美人が多いことでも知られるタイ (c)ASEAN-Japan Centre |
タイには、ロングステイ(OA)ビザと呼ばれる、1年毎に更新が可能な長期滞在者向けビザの制度があり、ロングステイがしやすい環境にあるのも特徴です。
こうした好環境を背景に、介護の分野もバックアップしてくれるロングステイヤー向けの滞在施設が、バンコクには存在します。タイの人々がもつもてなしの心=ホスピタリティーは、生活ケアの細部に、いかんなく発揮されることでしょう。
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