英国人の夫との結婚生活は?
松本雅永さんがインテリアの仕事を続けたもうひとつの理由は、英国出身の夫が多国籍企業を渡り歩き、単身赴任や別居生活があったから。日米はもとより、時としてアジアの他地域に拠点を置いて、二重生活、三重生活の時期が夫婦の間に訪れました。
英国人の夫べレスフォード氏と |
松本さんは大阪の短大を卒業後、しばらくはアジア系航空会社の客室乗務員・地上職員として勤務していました。16歳年上の夫、マーティン・べレスフォード氏との出会いは、転職先の都内PR会社勤務時代のことです。
欧州ベルギーでの新婚生活を経て、しばらくは東京とサンフランシスコを往復する日々が続きました。
まるで映画のワンシーンのようなウェディング・・とはいっても国際結婚は人一倍相手を理解することが求められる |
親日家であるべレスフォード氏は、P&Gやマッキンゼー、リーバイス、SGワーバーグ、ジャーデンフレミングなど、米国ないし在日の一流企業で証券アナリストとして活躍した、オックスフォード大出身の優秀な英国系アメリカ人(米国グリーンカードを取得)。
伝統を重んじる英国で育ち、多国籍企業で鍛えられたべレスフォード氏とは、育った環境や文化、立場の違いから、幾度となく夫婦の危機が訪れたといいます。
日本在住歴は通算14年を数え、日本人妻と苦楽をともにしてきたべレスフォード氏も、一昨年前、ついにハッピーリタイアをしました。
ゴールデンゲートブリッジが臨めるサンフランシスコの自宅で、移住して初めて、夫婦ふたりのゆったりとした時間を費やすことになったのです。